チュニジア代表8人がドーピング陽性 日本とも対戦…原因はメキシコ滞在中の「汚染された肉」か

北中米W杯で敗退したチュニジア代表【写真:ロイター】
北中米W杯で敗退したチュニジア代表【写真:ロイター】

英紙が報道

 FIFA北中米ワールドカップ(W杯)のグループステージ第2戦で日本代表と対戦したチュニジアの複数の選手たちにドーピング検査で陽性反応が出たと、英紙「デイリー・メール」が報じている。

 今大会、チュニジアは初戦のスウェーデン戦で1-5と大敗を喫すると、続く日本戦も0-4で敗れて敗退が確定。その後のグループステージ最終戦のオランダ戦も1-3で3連敗となり、アフリカ勢の快進撃が目立つなかで大会を去った。初戦のスウェーデン戦後には、サブリ・ラムシ監督を解任するなど、混乱ぶりが際立ったが、まさに泣きっ面に蜂の出来事だ。

 記事では、チュニジアの選手のうち最低でも8選手が、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が禁止薬物リストに掲載している「クレンプテロール」に陽性反応が出たという。この「クレンプテロール」は、気道を広げて呼吸を楽にする作用があるため、気管支ぜんそくや腹圧性尿失禁の治療に用いられる。その一方で、筋肉増強や脂肪燃焼作用があり、ボディビルダーが筋肉量を維持しながら体脂肪を減らす目的で使用することもあるが、心臓への負担も大きいためにドーピング禁止薬物に指定されている。

 今回、チュニジア選手達から陽性反応が出たものの、これは競技力向上のために摂取されたものとは見られていないようだ。陽性反応が出た背景には、メキシコの汚染された肉を摂取した可能性が高いと指摘されている。

「クレンプテロール」は、メキシコをはじめとする一部の国では、家畜の成長促進剤などとしても使用されており、メキシコでは特に牛の成長を促すために用いられているという。メキシコ・モンテレイでの初戦でスウェーデンと、第2戦で日本と戦ったチュニジアの選手団は、メキシコ滞在中に「クレンプテロール」で汚染された肉を食べ、この結果、陽性反応が出てしまった可能性が高いようだ。そのため、「選手達の所属クラブには通知されたが、さらなる処罰が下る可能性は極めて低い」と、伝えられている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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