イングランド救った「ヒーロー」 あわや敗退…監督は冷や汗「立ち上がり最悪だった」

2ゴールを決めたイングランド代表のハリー・ケイン【写真:ロイター/アフロ】
2ゴールを決めたイングランド代表のハリー・ケイン【写真:ロイター/アフロ】

イングランド代表がコンゴ民主共和国代表に2-1で逆転勝ちした

 優勝候補イングランド代表が、苦戦しながら突破した。北中米共催ワールドカップ(W杯)は現地時間7月1日に決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、イングランドはコンゴ民主共和国(DRコンゴ)代表を2-1の逆転で下した。2得点のエースFWハリー・ケインは「誰であっても、チームにはヒーローになる瞬間がある」と語った。

 試合を先に動かしたのはDRコンゴだった。前半7分に右サイドからのアーリークロスがファーサイドまで流れると、フリーになっていたFWブライアン・シペンガが右足を振り抜いて強烈なシュートでニアサイドを抜いた。イングランドを率いるトーマス・トゥヘル監督は「立ち上がりは最悪だった。相手の最初のシュート、しかも半分チャンスのような場面から失点してしまった」と振り返る。

 そこからはゴールに迫るも、なかなか同点ゴールを奪えない展開が続いた。主将のケインもゴールに迫るが、ペナルティーエリア内で転倒した場面でノーファウルの判定もあった。指揮官は「PKをもらうべき場面もあったと思う」とも指摘したが、DRコンゴのGKリオネル・エンパシがファインセーブを連発したこともあり「何度もゴールをノックして、ノックしたが、相手のGKも素晴らしく、信じられないようなセーブが何本もあった」と称えた。

 その流れを崩したのがケインだった。ハイドレーションブレーク明けの後半28分、イングランドが左右に揺さぶった攻撃を仕掛けると最後はケインが頭で押し込んで同点ゴールを奪った。さらに後半41分、ケインはゴール正面で背を向けてボールを受けると相手を引き連れながら右に持ち出してシュート。これがニアサイドを打ち抜いて逆転ゴールになった。

 チームを勝利に導いた主将は「正直に言って、最高の気分だ」と喜びを爆発させた。そして「誰にでもヒーローになる瞬間が来ると話していた。それは僕かもしれないし、ピックフォードのセーブかもしれない。DFのブロックかもしれない。誰であっても、チームにはヒーローになる瞬間がある。今日は、それが僕の日だったということだよ」と、充実感を見せながら語った。

 ベスト16では標高2000メートル越えのメキシコシティで地元の大応援団をバックに開催国の一角メキシコと対戦することになる。今大会5点目、W杯通算13ゴールにも伸ばしたエースは「メキシコを相手にアウェーの雰囲気で戦うことになる。ただ、今は勝利をもぎ取らなければならない」と決意を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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