物議の得点取り消し「驚くべきことではない」 W杯で起きた判定…審判委員長が支持「当てはまる」

ドイツ代表は決勝トーナメント1回戦で敗退【写真:ロイター】
ドイツ代表は決勝トーナメント1回戦で敗退【写真:ロイター】

ドイツはパラグアイにPK戦で敗れた

 ドイツ代表は北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でパラグアイ代表に敗れ、32強での早期敗退となった。衛星放送「スカイ・スポーツ」のドイツ版では、延長戦でゴールが取り消された場面に対しての国際サッカー連盟(FIFA)審判委員長、ピエルルイジ・コッリーナ氏の見解を報じた。

 1-1で迎えた延長前半13分、ドイツはセットプレーからDFヨナタン・ターがヘディングで押し込んだ。しかし、このゴールの場面でDFヴァルデマール・アントンが相手GKをブロックして体勢を崩させていた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが行われ、アントンのファウルだとしてゴールは取り消された。この後、ドイツはPK戦で敗れた。

 現役時代に日韓W杯の決勝で主審も務めたイタリア人のコッリーナ氏は、この場面について正しい判断だったとの見解を示した。コッリーナ氏によれば、審判団には、各チームの戦術的な振る舞いに関連して起こり得る特定の状況に、特に注意を払うよう推奨されていたという。そして「その一例が、攻撃側の選手が守備側の選手の動きを妨げようとするケースだ」としている。

 コッリーナ氏は、単純にポジションを取ったり、その場にとどまったりすること自体は、ファウルには当たらないとしたうえで「攻撃側の選手がボールに関与する意思を持たず、相手選手の走る動きを妨げ、守備をさせないようにする明確な意図を持って、たとえわずかであっても意図的に動いた場合は主審、そして必要であればVARも、その状況を慎重に分析し、介入すべきだ」と述べている。

 そして「これは特に、その戦術が相手GKによるゴールを守るプレーを妨げることを狙ったものである場合に当てはまる」と、この延長戦でのドイツによる幻のゴールの場面を念頭に語った。

 また、「監督や選手たちには、この点について情報が伝えられていた。したがって、審判がこうした反則を取ったとしても、驚くべきことではない」ともコッリーナ氏は述べている。

 決勝トーナメントに入りゴール前の攻防も激しさを増すが、VARの目も光るペナルティーエリア内の争いは今後もドラマも生むことになりそうだ。

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