不覚スペインに起きた珍事「30分間一度も触れず」…W杯初戦で大苦戦、指揮官本音「プランになかった」

スペインはカーボベルデ相手に苦戦を強いられた【写真:ロイター】
スペインはカーボベルデ相手に苦戦を強いられた【写真:ロイター】

スペインが試合を支配するもノーゴールに終わった

 優勝候補の一角スペイン代表が不覚を取った。現地時間6月15日の北中米共催ワールドカップ(W杯)グループリーグH組初戦で、スペインはカーボベルデ代表と対戦して0-0の引き分けに終わった。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は記者会見で「プランになかった」と正直な言葉を残した。

 4-3-3システムを採用して押し込みにかかるスペインだったが、序盤はカーボベルデも完全に撤退するわけではなく、時にはボールを保持して押し返す時間を作った。パスはつながるものの有効な前進にならないことも多く、データサイト「オプタ」では、FWミケル・オヤルサバルについて「1966年以来、FIFAワールドカップの試合の最初の30分間、ボールに一度も触れずにプレーした記録上の最初の選手になった」と、珍事も発生したとした。

 後半はより押し込んで攻め込む時間を作り、特に後半26分から出場のFWラミン・ヤマルは、「オプタ」によると「途中出場したにもかかわらず、他のどの選手よりも多くのドリブル(5回)を成功させた」と質の高さを見せた。しかし、最後までカーボベルデの牙城を崩せなかったスペインは0-0の引き分けに終わり、まさかの引き分けスタートになった。

 指揮官は試合後の記者会見で「もちろん、期待していた結果を得られなかった時には失望があります。私たちは勝利を望んでいました」としたうえで、「もちろん、カーボベルデとのスコアレスドローは、私たちのプランにありませんでした。それは事実です」と、正直なコメントを残した。

 オプタでは「2022年の日本戦で、彼らのW杯における最後のゴールを決めて以来、2500本以上のパスと49本のシュートを放ったが1点も決まっていない」とされた。デ・ラ・フエンテ監督は「相手を倒すためには、もっと正確で、もっと決定的でなければなりません」と話したが、その言葉の通りのデータが出ているとも言えそうだ。

 ただし、スペインが初優勝した2010年南アフリカW杯では、同じH組に入って初戦をスイスに対して0-1と敗れてのスタートだったことを考えれば”吉兆”なのかどうか。次戦は前回大会でアルゼンチンに初戦で勝利するなど番狂わせを演じた過去も持つアジアの雄サウジアラビアとの対戦だけに、決定力不足が尾を引くとまさかの事態も起こり得るかもしれない。

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