W杯ユニ変更が波紋「政治的な意図」 FIFAのスタンスに海外指摘「疑念を抱いている」

ハイチ代表は現地時間13日にスコットランドと対戦
ハイチ代表が北中米ワールドカップ(W杯)で着用を予定していたユニフォームに対し、国際サッカー連盟(FIFA)が変更を義務付けたことが波紋を広げている。
ハイチ代表は現地時間6月5日にマイアミで行われたペルー代表との親善試合などを経て、W杯本大会では現地時間6月13日の土曜日にボストンで行われるスコットランド代表との初戦を控えている。しかし、大会開幕を前にして思わぬ事態に直面することとなった。
スペイン紙「エル・パイス」は、FIFAが現地時間6月10日の水曜日にユニフォームの使用を却下したと報道。デザイン変更を求めた理由について、衣服の下部に軍事的な勝利を指すプリントが施されており、それが潜在的に「メッセージに政治的な意図」を含んでいると見なしたためだと伝えている。
ユニフォームのグラフィックは、1803年11月にナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍と戦った歴史的な「ヴェルティエールの戦い」を描いたイラストだった。ハイチ代表とキットを製作したコロンビアのスポーツブランド「サエタ」は、これが1804年の国家独立を称えるものであり、人口の90%が奴隷であった時代から自由を勝ち取った歴史への言及であると主張したが、FIFAに受け入れられることはなかった。一連の出来事を受け、「エル・パイス」は「今やFIFAは、サッカーの本質であるユニフォームにも疑念を抱いている」と報じた。
FIFAは今回の件についてまだ公式な発表を行っていない。一方で、FIFAの機材に関する規定では、組織の管理下にあるエリアで使用されるいかなるアイテムにも「メッセージ、イメージ、または政治的、宗教的、差別的、個人的、侮辱的、あるいは不適切な表現」を含んではならないと定められている。
ハイチ代表にとって今回のW杯は、西ドイツで行われた1974年大会以来、52年ぶり2回目の大舞台となる。北中米カリブ海予選ではホンジュラス代表やコスタリカ代表といった国を退けてサプライズを起こしたが、初戦を目前に控えた現時点でも、どのようなユニフォームを着用してピッチに立つのか不透明な状況が続いている。














