伊代表GKがトリノ移籍で母国帰還! スペインでたらい回しの屈辱をバネに再起期す

PSGでレギュラーの座を失ったGKシリグ、その後はセビージャ、オサスナと放出続く

 イタリア・セリエAのトリノは、来季からイタリア代表GKサルバトーレ・シリグが加入することを発表した。

 シリグは昨季、パリ・サンジェルマン(PSG)でGKケビン・トラップとの争いに敗れレギュラーの座を失った状態で欧州選手権にイタリア代表に選出されたが、その後スペインのセビージャに期限付き移籍で放出された。しかし、試合勘の欠如からパフォーマンスが安定せず、冬の移籍市場では同じスペインのオサスナに期限付き移籍で放出され、たらい回し状態にされていた。

 シリグはオサスナでは2月から全試合にフル出場した。オサスナの降格を避けることはできなかったが、PSGとの契約は今季で満了し、トリノは移籍金ゼロで試合勘を取り戻した実力者を確保することに成功した。

 トリノはマンチェスター・シティでペップ・グアルディオラ監督により構想外の扱いを受けたイングランド代表GKジョー・ハートを1年間の期限付き移籍で獲得してシーズンを戦ったが、買い取りはしないことが決定されていた。

 シリグはトリノを通じて「クラブと会長は自分が大切な存在だと思わせてくれた。彼らの気持ちに感謝したい」と語った。レギュラー落ちから、スペインでたらい回しという屈辱をバネに、帰還した母国で再起を期す。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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