日本代表、“因縁”の相手「思い出したくない」 柿谷&安田が分析…チュニジアは「1番やりづらい」

安田&柿谷がチュニジア代表を徹底分析【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
安田&柿谷がチュニジア代表を徹底分析【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

FOOTBALL ZONE公式YouTubeで解説した

 日本代表は、北中米ワールドカップ(W杯)のグループステージ第2戦でチュニジア代表と対戦する。アフリカ予選を無失点で切り抜けた組織力を持つ不気味なライバルを相手に、日本代表はどう戦うべきなのか。元日本代表の柿谷曜一朗氏と安田理大氏が、チュニジアのシステムやキーマン、そしてサブリ・ラムシ監督について熱く語り合った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 グループステージの命運を握る第2戦の相手は、FIFAランク44位のチュニジアだ。予選を9勝1分け、さらに「22得点、0失点」という圧倒的な堅守で勝ち上がってきた。そして指揮するのは、2014年ブラジルW杯でコートジボワール代表を率い、2-1で日本代表を破ったサブリ・ラムシ監督だ。ブラジル大会に出場した柿谷氏は警戒を強めた。

柿谷曜一朗氏(以降、柿谷)「あのタイミングでドログバを出した監督ってことですね。名将じゃないですか。思い出したくない一戦やな…。チュニジアは組織力がかなり高いチームとは聞いている。戦術というよりかはブロックを引いて相手のミスを待っている。ミスしたら出ていくよと。とにかく我慢強いスタイルかなと」

安田理大氏(以降、安田)「意外と、チュニジアが一番やりづらいかもしれない。チュニジアに負けたらW杯予選敗退と思った方がいい。今、日本代表は過去最強って言われて、みんなの期待感も最高潮に達しているけど、はっきり言ってチュニジアに勝ち点3をある程度、計算していると思う。でもW杯には魔物が潜んでいるから、予選3勝もあるし、3敗もあると思っている。だからチュニジアも間違いなくめちゃくちゃ難しい相手だと思う」

柿谷「チュニジアに勝ち点を与えるっていうのは1番アカン。3位でも突破できますけど、チュニジアに勝ち点を与えてしまったら苦しくなる。勝ち点3あっても4位の可能性もあるんで」

 チュニジアのメンバーは欧州のトップクラブで活躍している選手こそ少ないが、半数が5大リーグに所属。各ポジションに実力者を揃えている。

安田「ボランチの2人、フランクフルトのエリス・スキリとウニオン・ベルリンのラニ・ケディラは、背が高くて全部を器用にこなすバランサータイプ。誰がすごい個の能力があるわけじゃないけど、全員がアベレージが高い選手が揃っているかな」

柿谷「守ることに慣れているので、何試合か見ていても、後ろに6枚、中盤に3枚みたいな形にもなる。あとは10番のハンニバル・メジブリ(バーンリー)がどこで出てくるかがポイントかな。めちゃくちゃ上手い選手ですけど、守備で走り回るタイプではなくて、攻撃の起点になるザ・10番みたいな選手。メジブリが中盤で出てくれたら前に行きたいから、スペースが空くという見方もできるかな」

安田「左サイドのハノーファーのサードという選手もめちゃくちゃいいよ」

柿谷「スウェーデンにもアヤリっているけど、チュニジアにも右にアヤリという選手がいて。プレーのイメージで言うと、右にいるアヤリはレアル・マドリードのアルダ・ギュレルみたいな左利きで、ボールを持ったら何でもできるタイプ。タレントは揃っているけど、強度という部分はヨーロッパのトップチームには劣るかなと思うから、そこは日本が圧倒しないといけないかな。自分たちが主導権を握りながらプレーすることは変わらないし、相手に主導権を渡さないことが大事」

安田「(チュニジアの)身体能力はある程度高いけど、全体的なプレースピードはゆっくりしている。のそっとしている。だから日本のシャドーの機動力を生かせたら、日本としては押し込める展開になると思う。ボランチのスキリとケディラはのそのそしているから、この2人の場所をずらして、シャドーの機動力を生かしてその脇のスペースを突いたり、インサイドにドリブルしてサイドに振ってクロスを上げるのは効くと思う」

柿谷「基本的にはロングボール主体のチームですけど、唯一と言っていいほど、切り返したり、運んだりしてくるのが、左サイドバックのアリ・アブディ。ここに好き勝手させると、一気に出てくる。例えば、ボールを奪われた後に前から奪いにいく時に、アブディが切り返してドリブルで上がってくるから、そうなると後ろが足りなくなって厄介になる。この選手には気をつけた方がいい。メジブリも左サイドに流れたいタイプだから、彼らの個の力で打開していくシーンがよく見られるから、日本としては警戒しないといけないかなと思います」

 対する日本は、どのように戦うべきか。2022年のカタールW杯では、初戦でドイツに勝利したものの、2戦目でコスタリカに0-1で敗戦。2戦目の戦い方は初戦の結果にも左右されるが、安田氏は攻撃的に行くべきと進言した。

安田「俺は、日本は攻撃的に行った方がいいと思う。右ウイングバック(WB)に伊東純也を使いたい。何でかと言ったら、フランス(リーグ・アン)で相手のアブディと対戦しているから、特徴も分かっている。それに攻撃的に行くためには、やっぱりあの『イナズマ』が必要。右サイドの切り裂く力が必要になってくると思う」

柿谷「オランダ戦によってメンバーはガラッと変わる可能性もある。もしオランダに勝ち点3を取れていたら、ミチくん(安田)が言ったように、伊東選手を使って先に勝負を仕掛けるのもありだと思うし、ちょっとゆったり相手のペースに合わせながら、後半に勝負を懸ける形でもいいんじゃないかなと思う」

安田「今回のW杯はグループステージ3位でも、12チーム中8チームが上がれる。それが結構肝で、勝ち点1がめっちゃ重要になってくる。3位で上がるために勝ち点1を撮りに行くみたいな考えのチームもあると思う」

柿谷「森保さんが8年チームを作り上げた中で、初戦はこう、2戦目はこうと、メンバーが変わっても変わりなくプレーできるのが今の日本の強みだから。相手は変わるけど、自分たちは何も変わらないような気がしますけどね」

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