戦術家の下で古豪復活へ…充実の中央ライン マリーシアでは収まらない「ガラ・チャルーア」|ウルグアイ

ビエルサ監督の下でウルグアイが再び栄冠を目指す
勝負への強烈なこだわりを見せる南米の古豪が、久々の躍進を狙う。1934年の第1回ワールドカップ(W杯)開催国であり初優勝国のウルグアイは、北中米共催W杯でも闘志あふれる姿を見せるだろう。
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FIFAランキング2位のスペインが筆頭と見られるグループHにあり、ウルグアイは17位で2番手評価だが、残る2チームがサウジアラビア(61位)、初出場のカーボベルデ(69位)だけに組み分けには恵まれたと言えるだろう。スペインとの決戦はグループ最終戦であり、それまでに両者が突破を決めていれば様々な思惑が絡む合うゲームになるかもしれない。
最大のスターは、スペインの名門レアル・マドリードでプレーするMFフェデリコ・バルベルデ。今季もクラブで公式戦48試合出場で9ゴール13アシストを記録するなどフル稼働しているだけに疲労の蓄積は懸念されるが、チームの屋台骨と言える存在だ。最終ラインではアトレチコ・マドリードのDFホセ・マリア・ヒメネスが4月5日のバルセロナ戦を最後に筋肉の負傷で離脱したことが気掛かりだが、そのバルセロナのDFロナルド・アラウホとのコンビは強烈な強さを誇る。イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドでプレーするMFマヌエル・ウガルテや、トッテナム所属でプレーメーカータイプのMFロドリゴ・ベンタンクールも含め、センターラインの安定感はなかなかのものだ。
一方で不安なのが本来エース格のFWダルウィン・ヌニェスの状態だろう。リバプールから昨夏にサウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したストライカーは、南米選手権でのいさかいによる出場停止もあったものの、代表チームで約2年間ゴールがない。南米予選は4位で危なげなく通過したとはいえ、本大会での躍進には確たる得点源が必要だけに復調が待たれる。
そのなかで、もう1つの注目点はチームを率いるマルセロ・ビエルサ監督だ。2023年6月に就任した指揮官は世界的な戦術家として知られ、W杯への挑戦はチリ代表を率いた2010年南W杯以来となる。当時も完全な伏兵扱いだったチリを、革新的な3-3-3-1システムの採用などで16強に導いて話題を呼んだ。それから欧州各国のクラブチームを率いたビエルサ監督も70歳を迎え、今大会は大きな挑戦になるだろう。
そして、ウルグアイを象徴するのが闘争心と先住民族の名前を合わせた「ガラ・チャルーア」という言葉であり、徹底的に勝負にこだわる姿勢に現れる。それは時にずる賢さを示すマリーシアという言葉では収まらない範囲の行動を見せることもあるが、全ては勝利のためという行動原理が伝統として根付いている。
過去の最高成績は、第1回地元開催と第4回になる1950年ブラジルW杯での優勝だが、21世紀以降で見れば、後に日本でもプレーしたFWディエゴ・フォルランを筆頭にFWエディンソン・カバーニ、FWルイス・スアレスの攻撃陣が躍動した2010年南アフリカW杯の4位が最高だ。スアレスが準々決勝のガーナ戦試合終了間際に相手のシュートをゴールライン上で迷うことなく手でブロックしたプレーが悪名高いが、もう1人の選手も迷うことなく手を出していた。この場面こそ勝利が全てというウルグアイのメンタリティーを象徴するのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)














