苦境ともにした2人…移籍するか「相談も受けました」 戦友が明かした“試合中の涙”

札幌・大森真吾のゴールを祝福する西野奨太【写真:Getty Images】
札幌・大森真吾のゴールを祝福する西野奨太【写真:Getty Images】

札幌の西野奨太「決して楽ではない環境で、同じような境遇で頑張ってきた」

 北海道コンサドーレ札幌のDF西野奨太が、苦楽をともにしたFW大森真吾の劇的決勝ゴールを祝福した。札幌は4月25日、明治安田J2・J3リーグ第12節でいわきFCと対戦し、後半アディショナルタイムの2発で2-1の逆転勝利。リーグ戦で3年ぶりのゴールを決めた大森と、キャプテンを務めた西野は熱く抱擁した。

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 札幌は後半20分、MF山中惇希に先制ゴールを許してしまう。その後はFWアマドゥ・バカヨコを起点に反撃を試みると、同37分にDF梅津龍之介がプロデビュー。この交代をきっかけに最前線に上がったDF家泉怜依がクロスからのヘディングで同点とすると、再び家泉のヘッドからこぼれ球を大森が押し込んだ。

「真吾は苦しんでいたところをすごく見ていたし、仲いいので近い距離でいろんなことを話し合ってきました。自分も出られていないときに、いろんな言葉を交わした仲なので。そういった選手がコンサドーレで結果を残して、勢いに乗る一歩目を踏み出せたのは、すごく自分のこと以上に嬉しいなと思います」

 試合後にこのように語った西野。感極まった大森と抱き合った瞬間を振り返ると、「泣いていましたよ」と暴露した。このような関係性となったのは、ともに試合に出られない時期を支えあったから。西野は2024年8月にカマタマーレ讃岐へ、大森はその7日後にギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍を経験した。

「レンタルしていたときに、連絡も取り合っていました。(同じ時期に)自分もレンタルしようと思うという相談も受けましたし、そういった決して楽ではない環境で、同じような境遇で頑張ってきた選手なので。まあ、あのこぼれ球を俺も決めることはできたと思うんですけど、真吾にあげた感じです(笑)」

 また、MF堀米悠斗も「みんなが嬉しいゴールでしたね」と笑顔。「彼の普段の取り組みをみんなが知っているので。アマ(バカヨコ)もライバルというかポジション的には同じですけど、あれだけ喜びを表現するというのは、真吾の人柄があってこそだと思いますね」と、大森のキャラクターについて明かした。

「本当に応援したくなる選手ですし、これをキッカケにあまり考え込みすぎず、どんどん足を振っていってほしいなと。悩んだらいろんな先輩がいるのでしっかりサポートしてあげたいです。一緒にプレーしていて応援したくなる選手なので、すごくチームに勢いがついた、いい雰囲気になった勝利だと思います」

 大森が取り組んでいる居残りでのシュート練習を、「全然入んねーなと思いながら見てますけど(笑)」と堀米。「めっちゃ真面目なんですよ。真面目すぎる、考えすぎるくらい。だから、ちょっと肩の力が抜けていい方向に行けばいいなというタイミングで、あれを決めたのはやばいですよね」と目を細めた。

 そして、西野に続いて「あいつ泣いてましたけどね。まだ試合終わってないのに(笑)」と暴露。大森本人は「正直、自分でも泣いたか分からない」とたじたじだったが、それだけ思いの丈が溢れ出ていたということだろう。苦しんできた25歳が覚醒する転機になれば、1勝以上の価値のある勝利になるはずだ。

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