決勝進出のピッチで起きたまさかの出来事 監督自ら…サポーターへ魂の叫び「声出してよ!」

東京ヴェルディベレーザが決勝進出を決めた【写真:(C) WE LEAGUE】
東京ヴェルディベレーザが決勝進出を決めた【写真:(C) WE LEAGUE】

東京NBの楠瀬直木監督がスタンドへ魂の叫び

 WEリーグクラシエカップ準決勝の第2戦が4月18日に味の素フィールド西が丘で行われた、日テレ・東京ヴェルディベレーザとサンフレッチェ広島レジーナが対戦し、手に汗握る激闘の末、3-1で東京NBが勝利を収めた。東京NBが決勝へと駒を進めたが、その裏側には指揮官による“異例のアピール”があった。

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 第1戦を2-3で落としていた東京NBにとって、この第2戦は「2点差以上で勝利」が絶対条件。序盤から主導権を握ると、着実にスコアを重ねて前半のうちに3-1とリードを広げる。2戦合計スコアで逆転に成功し、優位に立って試合を折り返した。

 しかし後半に入ると、大会3連覇を狙う広島が意地を見せ、猛攻を仕掛ける。1点でも返されれば合計スコアで追いつかれる東京NBにとって、この「2点差」をいかに守り抜くか。ピッチには極限の緊張感が漂った。

 緊迫した空気のなか、スタジアムが静まり返ったのは後半40分過ぎだった。広島の圧力に押し込まれ、ベレーザ守備陣が耐える時間帯。スタジアム全体が固唾を飲んで戦況を見つめるなか、テクニカルエリアで誰よりも熱くなっていたのが、東京NBの楠瀬直木監督だった。

 指揮官の大きな声が静寂を切り裂いた。楠瀬監督はスタンドのサポーターに向かって何度も両腕を振り、「声、出してよ!」と大声でアピール。選手たちの背中を押すための“共闘”を求めたのだ。

 楠瀬監督の訴えに応えるように、ホームスタジアムには即座に「ベレーザ、オレ!」の大合唱がゴール裏から鳴り響いた。サポーターの熱い声援がピッチの選手たちに注ぎ込まれ、重苦しかった空気が一変した。

 楠瀬監督は、サポーターに声援を求めた場面について「広島は3連覇がかかっていたので、サポーターの方も熱気があった。こちらも(苦しい場面で)本当に声が欲しかったから、恥ずかしかったですが、なりふり構わず言いました」と振り返る。

 指揮官の異例とも言える鼓舞によって活力を得た東京NBは、そのまま3-1で逃げ切り、ファイナルへの切符を掴み取った。クラシエカップ決勝は、4月29日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催される。

(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)



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