Jリーグで増加する”危険タックル” 必要な配慮…審判委員会が警鐘「本当にフェアなチャレンジか」

JFAがレフェリーブリーフィングを実施【写真:徳原隆元】
JFAがレフェリーブリーフィングを実施【写真:徳原隆元】

JFAがレフェリーブリーフィングを実施

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会は、4月8日にレフェリーブリーフィングを実施した。主に百年構想リーグでの判定に関する説明がされる中で、今季は選手の安全に対して危険性を感じさせるプレーが増加しているとされた。

 昨季から「コンタクトプレーの基準を上げていく」という取り組みがされている中で、現役時代に国際審判員を務めてワールドカップ(W杯)にもアポイントされた佐藤隆治JFA審判マネジャーは「大原則は、ファウルでないものに笛を吹かない見極めをしっかりする。ただし、ファウルだけど笛を吹かないではない。コンタクトプレーの基準を上げるところで、どこまで許容できるのかに取り組んでいる。昨季の後半戦に良くなってきた流れを百年構想リーグでも続けたい」と話した。

 その一方で、「相手への危険、安全を脅かすチャレンジ」という点で気になる傾向があるという。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がチェックをして映像を残した(介入したとは限らない)プレーで、危険性の高いタックルによりレッドカードの可能性があるとしたものの割合が、昨季は12.8%だったところ、今季は19.8%に増加しているとした。

「球際に激しくいっているという言い方が良いのか、選手がどれくらい気を付けてくれるか。相手競技者への安全や危険性を配慮する必要がある」とした佐藤マネジャーは、「ボールをプレーしたどうかの単純なものだけではない」と、タックルの正当性と危険性についてのテーマを話す。

「勢い(スピード)がどうであるか、アプローチの距離が長ければダメージが増える。足裏が全てではないが、ダメージが大きいもの。結果的に相手を挟み込み、ロックするようなプレーは危険です。ボールの先に相手がいるのが分かっていて、足裏を伸ばして飛び込むのが本当にフェアなチャレンジか。ポイントオブコンタクト(接触の場所)、接触の時間が一瞬なのか押し込む硫ように当たってるか、足首のローリング、様々なことを考慮してVARは介入を判断するが、こういうタックルが多くなっています」

 中でも、いわゆる「アフタータックル」と呼ばれるような、ボールを蹴った後の選手に当たってしまうプレーが目立つとして「コースを潰そうとしたスライディングに、ボールを蹴った選手のフォロースルーが当たってしまうものの全てを危険だからと言う気はないですが、それがもっと蹴り足や軸足に向かっているものがあります。そのような時は足を伸ばしていきがちなので、結果的に足裏が出やすい」と、その中身についても触れた。

 佐藤マネジャーは「レフェリーには見極めはもちろん、選手とのコミュニケーションもきちんと取ろうと伝えています」として、試合の中での熱量と審判員によるコントロールの部分にも触れた。いずれにせよ、「球際に行かないでくれというものではないが、サッカーというスポーツで接触が避けられない中での配慮は必要。それがあればフェアだけど戦っているリーグになると思う」と話した要素は、重要なもの要素だと言えるだろう。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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