異例の延長熱望…半年間の契約も「長くプレーしたい」 23歳の本音「このクラブでJ1に」

札幌の田川知樹【写真:Getty Images】
札幌の田川知樹【写真:Getty Images】

札幌の田川知樹「僕はチャンスがあるなら長くプレーしたいと思っています」

 半年間の期限付き移籍で加入した若き守護神が、早くもサポーターの心を掴んでいる。横浜F・マリノスから今シーズン加入した北海道コンサドーレ札幌のGK田川知樹は、ここまでJ2・J3百年構想リーグの全8試合にフル出場。3月28日には藤枝MYFCとのPK戦で2本ストップして3連勝に貢献し、熱い思いを語った。

欧州CLベスト16がついに開幕 佐藤寿人&柿谷曜一朗が伝授する“お得”な楽しみ方とは?

 豊富な実績を持つGK菅野孝憲とGK高木駿、そしてルーキーのGK唯野鶴眞も加入し、ゴールキーパー陣の層が厚い札幌。新シーズンの守護神の座を誰が射止めるのかは注目の的だったが、開幕戦のピッチに立ったのは田川だった。23歳の抜擢に驚きの声もあったが、8試合を経て実力が間違いないことを証明した。

「開幕したときはコンディションも良くなくて課題しかなかったですけど、その課題と向き合った結果、こうして良くなってきている部分が多くて、それが試合で発揮されているなと感じます。ただ自分たちの順位も満足できるものではないですし、個人としてもまだまだできると思っているので、そこは一日一日レベルアップしていくだけですね」

 元々、興国高校から2021年に横浜FMに加入したが、2年間で公式戦出場はゼロ。2023年2月に当時J3のカターレ富山へ育成型期限付き移籍し、守護神として活躍する機会を得た。2024年にはJ2昇格プレーオフを制して11年ぶりのJ2復帰に貢献し、昨シーズンは土壇場でJ2残留。そして札幌へと活躍の場を移した。

「富山で継続的に試合に出れたというのが一番自信にもなりましたし、またこうして札幌でも今、開幕してからピッチに立てているということが何よりも自信になりますし、そこで結果も出ているときはなおさら自信になります。そういうのを本当に満足することなく積み重ねることが大事かなと思っています」

 繰り返した「自信」という言葉。「練習から積み重ねて、それが試合で成功体験として出たときに自信になります。いい準備ができているからこそのいいプレーかなと、本当にそれに尽きると思います」。札幌に来てからもボールが来る前の準備やセットプレーの対応などを克服し、弱点がなくなってきている。

 一方、期限付き移籍の期間は「2026年2月1日~2026年6月30日」。昇降格のない百年構想リーグまでとなっているが、「田川とともにJ1に上がりたい」との声も大きくなってきているのは間違いない。このことを本人に聞いてみたところ、当たり障りのない返答ではなく、熱い思いが返ってきたのは驚きだった。

「そう言ってもらえるのは嬉しいですし、僕ももちろん同じ気持ちです。このクラブでJ1に上がりたい。もう今はそれしか考えていないです。僕はチャンスがあるなら長くプレーしたいと思っています。こうして自分を必要としてもらえるクラブで、また自分の特徴をしっかり出せるチームというところで輝けると思います。そこは本当に、僕のほうが一番感謝しています」

 藤枝戦では「たくさんの人がここ藤枝まで駆けつけてくれましたし、本当にアウェイを感じさせないというか、そういう雰囲気作りをしてくれたことに対して、僕たちは結果で絶対に返したいと思っていました」とサポーターへ感謝を語った田川。ホームが多くなる後半戦でも、札幌を熱狂させてくれるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング