28得点1失点→決勝で苦戦「いかに引き寄せるか」 日本代表監督がW杯に手応え「執念がないと」

なでしこジャパンがアジア杯を制した
なでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン監督は、3月23日に東京都内で女子アジアカップ優勝を受けて記者会見を実施した。2大会ぶり3回目のアジア制覇を果たしたチームや選手を称賛しつつ、「どんどん良くなるイメージを続けたい」と来年の女子ワールドカップ(W杯)も見据えた。
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女子W杯のアジア予選を兼ねた今大会、日本は準決勝の韓国戦までに28得点1失点という圧倒的な成績を残して出場権を獲得しつつ決勝に進出した。そして、開催国オーストラリアとの一戦は7万人を超える大観衆の完全アウェー状態だったが、FW浜野まいかのゴールを守り切って1-0の勝利を収めた。
ニールセン監督は特に決勝戦がチームの力を示したものだと捉え「決勝戦に関して言えば確かに難しいゲームで、やりたいことがあまりできない時間もあった。ただW杯も考えれば自分たちの良さが出せない相手と戦うこともある。色々な対戦相手がいる中で、自分たちの流れではない時にいかに自分たちに流れを引き寄せるか。覚悟や決意を持って、難しい試合でも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思う」と、厳しいゲームを乗り越えたことを称賛する。
その中でも指揮官はメンタリティーの部分を強調し、「決勝戦は支配的な展開にならなかったが、選手は愚直に、それでもやる、やり切るというのを見せてくれた。痛みや疲れもあったと思うが、それでもやり切るということ。それがないと、いくら素晴らしいトレーニングができても最後は執念がないといけない。今回は選手がそれを見せてくれた」と話した。
準々決勝までの4試合では、負傷離脱したDF石川璃音をのぞくすべての選手がピッチに立った。主将のMF長谷川唯には「活躍を誇りに思う」とし、ベテランDF熊谷紗希についても「チームを引っ張ってくれた」と称賛した指揮官は、今大会ではスーパーサブ的な存在としてチームを支えたFW千葉玲海菜にも「素晴らしい活躍をしたと言うべき」とコメント。得点王のFW植木理子や浜野についても賛辞を述べたが、全体として「若い選手が良い活躍をしてくれた。心理的な安全性を確保したうえで、チームとしても活躍できる環境を作れたのが良かった」と振り返った。
今後は4月に米国と3試合の国際親善試合を行い、秋には国内組を中心に臨むアジア大会もある。底上げをしながら来年の女子W杯へ向かうチームについて「やればできる、やり遂げるというのを今回の大会でも学んでくれたと思う」としたうえで「満足してしまうと、それ以上よくならない。今後チームとしても向上していきたい。どんどん良くなるイメージを続けたい」と、戦術的な部分も含め、全ての要素を向上させていくことを誓っていた。
女子W杯で日本は2011年大会に初優勝し、15年大会は準優勝した。その後は欧州勢の台頭が著しく、19年大会は16強、23年大会は8強で敗退している。メンバーの大半がイングランドをはじめとする欧州トップレベルのリーグや米国でプレーするようになってきた変化の中、再び世界の頂点を目指す挑戦がスタートしている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



















