イラク代表がW杯大陸間POの延期を要請 選手は移動不可能…英報道「FIFAの提案を拒否した」

W杯プレーオフを控えるイラク代表【写真:ロイター/アフロ】
W杯プレーオフを控えるイラク代表【写真:ロイター/アフロ】

イラク代表の選手は現在バクダッドに滞在し、移動が不可能な状態に

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を争うイラク代表が、今月に予定されている大陸間プレーオフの延期を正式に要請した。英紙「ガーディアン」が報じている。

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 イラク代表は現地時間3月31日にメキシコのモンテレイでボリビア、もしくはスリナムとの対戦を控えているが、「紛争が続いている間は領空が閉鎖されたままになる」とイラク運輸省が通達したことで、試合の開催が危ぶまれている。

 移動の問題を解決するため、国際サッカー連盟(FIFA)はイラク代表に対し、トルコまで25時間の陸路移動を行い、そこからメキシコへ飛ぶという代替案を提示した。しかし、イラク側は「25時間の陸路移動を行うというFIFAの提案を拒否した」と伝えている。このルートは攻撃を受けている国内北部を通過する過酷な旅路であり、安全面でも大きな懸念が生じている。

 代表チームを率いるグラハム・アーノルド監督は、ドバイで足止めを余儀なくされている。アーノルド監督はイラクサッカー連盟に対し、「紛争が続いている間は選手たちの道路移動を許可しない」と指示。選手たちの約半数がバグダッドに滞在し、国外への移動が不可能な状況にある。安全が確保されない中での長距離移動は、選手たちの生命を危険にさらすことになりかねない。

 また、渡航に関する問題はこれだけではない。多くの選手やスタッフが、合宿を予定していたアメリカや開催地メキシコの「ビザをまだ受け取っていない」と指摘されている。これらの不確定要素を排除するため、イラク・サッカー連盟は「迅速な決定と延期の発表を求めてFIFAに働きかけている」と報じられた。不透明な状況下で、関係者は早期の公的なアナウンスを求めている状況だ。

 一方で、FIFAにとっては別の解決策となる可能性がある事態も浮上している。隣国のイランが戦争の影響でW杯を棄権した場合、イラク代表は「代替候補として最も有力」と評価されている。アジア最終予選の成績に基づき、次点にランクされているためだ。イラク代表はすでに大陸間プレーオフ進出を決めているが、今後の情勢次第では予選の枠組みそのものが大きく変わる可能性も残されている。

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