リベンジ成功「借りを返せた」 ”コテンパン”から1か月、慣れない役割も…「何よりうれしい」

千葉の津久井匠海【写真:徳原隆元】
千葉の津久井匠海【写真:徳原隆元】

津久井匠海が柏戦で先制ゴールを決めた

 今シーズン、4試合を消化して計2ゴールだったジェフユナイテッド市原・千葉が、5試合目にして初めて複数得点を挙げ、2−1で柏レイソルとの千葉ダービーに勝利した。17年ぶりとなるJ1でのダービー勝利を大きく引き寄せる先制ゴールを決めたのは、今季RB大宮アルディージャから加入したMF津久井匠海だった。

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 前半は、昨季J1で最終節まで優勝争いをしていた柏に圧倒された千葉だったが、後半開始3分に津久井が流れを変えるゴールを決める。後方からのロングボールをMFエドゥアルドが胸トラップで落とすと、これを受けた津久井が右足でボールを収め、DFが寄せる前に右足を振り抜いた。ペナルティーエリア外から放たれたシュートはゴール左隅に突き刺さった。

 このゴールで優位に立った千葉は、FW石川大地の2試合連続ゴールでリードを2点に広げる。終盤に柏に1点を返されたものの逃げ切り、シーズン初勝利を挙げた。

 今季2点目を挙げた津久井は、ダービーでの勝利について「ちばぎんカップでは前半からコテンパンにやられていた。その借りを返せたこと、そしてチームの初勝利がダービーだったことが大きい」と喜びを語った。

 千葉は前半途中、エースのFWカルリーニョス・ジュニオが負傷。担架で運び出される直前、小林慶行監督からタッチライン際でFWとしての役割を伝えられ、津久井は右サイドハーフからFWへポジションを移した。前半はなかなか流れをつかめなかったが、後半立ち上がりに豪快な一撃で期待に応えた。

 津久井は、エドゥアルドの落としからファーサイドのコースが見えたと振り返り、自分のシュート力を信じて迷いなく打てたことがゴールにつながったと説明。慣れないFWでのプレーについても、守備と攻撃のタスクを意識しながら、裏抜けやボールを収めるプレーでリズムを作ろうとしていたと明かした。そのうえで「ストライカーは点を取ることが役割。そのタスクを果たせたことが何よりうれしい」と充実感をにじませた。

 さらに、急なポジション変更についても「難しさはあったが、数プレーするうちに慣れてきた」と振り返った。

 高校生の時に横浜F・マリノスでプロ契約を結んだ津久井だが、名門クラブではポジションをつかめず、JFLを経てJ3、J2とキャリアを積み、今季ついにJ1の舞台にたどり着いた。前節のFC町田ゼルビア戦では、得意のドリブルも抑え込まれ、クラブとともにJ1の高い壁を実感したばかりだった。

 津久井はJ1について「個々のクオリティは本当に高い」としながらも、日本最高峰の舞台でプレーできることへの喜びを口にする。初めてに近い感覚で挑むJ1の舞台で、自身の価値を高めていきたいと語り、アタッカーとしてゴールやアシストという結果にこだわりながら、さらなるステップアップを目指す考えを示した。

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