難敵ブロック攻略の一撃「かからないように」 チームが示した”タフさ”「めげずにやれた」

決勝点を決めた谷川萌々子【写真:AP/アフロ】
決勝点を決めた谷川萌々子【写真:AP/アフロ】

谷川萌々子が決勝弾

 なでしこジャパン(日本女子代表)は3月4日、オーストラリアで行われているAFC女子アジアカップの初戦で、チャイニーズ・タイペイ女子代表に2-0で勝利を収めた。なでしこジャパンを勝利へ導く先制ゴールを挙げたのは、MF谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)だった。試合後、フラッシュインタビューに応じた谷川は、自身のゴールシーンやチームの戦いぶりについて、充実感を滲ませながら振り返った。

【実際の動画】「オフサイドにかからないように」相手を攻略した裏抜けからの一撃

 後半16分、待望の瞬間はDF高橋はなのディフェンスラインからの浮き球の縦パスから生まれた。「(パスを出した)はなさんが良い状態でボールを持っていたので、オフサイドにかからないように最後抜け出した」と谷川。ゴール前でトラップをしてボールをコントロールすると相手DFとGKにかからないよう足を振りぬいて、冷静にネットを揺らした。

 この形は狙い通りだったという。

「相手はすごくオフサイドトラップをかけてくるチーム。そこを意識して走りましたし、はなさんがしっかり前を向いて分かりやすいボールの置き位置だったので、アクションしやすかった」

 DF高橋はなからの縦パスを呼び込み、一瞬の隙を逃さない動き出しが、膠着状態を打破する大きな鍵となった。

 前半、チャイニーズ・タイペイは低い位置に強固なブロックを敷き、なでしこの攻撃を跳ね返し続けた。そんな嫌なムードの中でも、谷川は「粘り強く低いラインで守ってきた中で、自分たちは何回も何回もチャレンジして、めげずに最後までやれた」と、チームの精神的なタフさを強調した。

 ハーフタイムにはチーム全体で「動き続けてパスもボールも人も動き続け、シュートも積極的に狙おう」と意思統一を図ったという。その積極性が、後半のさらなる攻勢へと繋がった。

 中2日で次戦が控える過酷なスケジュールだが、谷川の見据える先に迷いはない。

「この大会、優勝して終われるように。毎試合一人がすごく大切な役割もあるので、みんなで良い準備をしていきたい」

 優勝という明確な目標を掲げ、一戦必勝を誓った谷川。欧州で揉まれて培ったその勝負強さが、なでしこジャパンをアジアの頂点へと押し上げる原動力となるはずだ。

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