J2新監督から「どこで仕事するの?」 元名古屋10番の今…たどり着いた「ラストピース」

千葉キャンプで指導する札幌・小川佳純コーチ【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
千葉キャンプで指導する札幌・小川佳純コーチ【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

札幌の小川佳純コーチ「プロの世界でもう一回、指導者として勝負したいと」

 北海道コンサドーレ札幌は3月7日まで、千葉・JFA夢フィールドでキャンプを行っている。今シーズンから川井健太監督が就任したが、指揮官を支えるのが小川佳純コーチだ。現役時代は名古屋グランパスで背番号10を付けた名選手だったが、「個人的には対戦が楽しみだったチームの一つ」と印象を明かした。

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「川井さんとサガン鳥栖で2シーズン仕事をさせていただきました。札幌の監督に就任されるというなかでお声がけをいただいて、一緒にまた仕事をするという形になりました」

 現役時代には、「川井さんとは面識もなかったです」という小川コーチ。2022年、当時の小林祐三SDからの話で鳥栖の練習を見学して知り合うと、2023年からコーチに就任した。今回も川井監督の就任報道が出た後に「来年はどうする? どこで仕事するの?」と声をかけられ、再びタッグを組むことになった。

「僕もすごく勉強させてもらっている部分も本当に多いですし、僕自身も成長させてもらえたという感覚が鳥栖時代にあったので、またそういうお話をいただけて、自分自身もJFA Proライセンスも去年取って、今後どういうキャリアを歩んでいこうかと考えていたときに、またこういうお話をいただきました」

 昨年は明治大学で指導しながらJFA Proライセンスを取得し、Jクラブの監督を務めることも可能に。「去年は大学のほうで指導させてもらいましたが、プロの世界でもう一回、指導者として勝負したいとは思っていたので、そのタイミングでのお話を快く引き受けたという感じです」と札幌の地へとやってきた。

「もちろん監督をやれるチャンスがあればそこを目指してやりたい。ただ、いきなりそういうチャンスがすぐに巡ってくるわけでもないというのもわかっていますし、そこに向けて、じゃあ、どこで仕事するかというときに、やっぱり成長させてもらえる監督のもとで仕事がしたいなという気持ちはありました」

 他にも選択肢はあったと明かすなかで、札幌を選んだ。「鳥栖に行ったときは僕が1年目でしたけど、川井さんは鳥栖では2年目だったので」とし、「一緒に初年度からスタートすることで、チームにしっかりとしたものを自分自身も与えないといけないという責任感を持ってチャレンジできる」と理由を明かす。

 41年の人生のなかで、北海道との関わりは「全くなかったですね」と小川コーチ。これまで名古屋、鳥栖、アルビレックス新潟、FCティアモ枚方に所属し、「最後、北海道だなと思っていて、ラストピースではないですけど札幌にたどり着いた。これで北から南まで全部行けたと勝手に思っています」と笑う。

「土地は神秘的な雪国、他の場所では見られない景色とかが見られる、そういう神秘的なイメージがあります。あとご飯に行ったことはあって、もう本当にご飯も美味しいイメージはあります。寒いのは苦手なので、克服したいなと」

 新潟時代にも降雪地域を経験したが、「人が温かいと思うんですよね。新潟時代にそういう雪国とか寒い地域の人たちって、なんか人間が温かいなと僕は思いました」と持論を語る。「だから、生活に対しては何も不安も何もないですし、楽しみな部分ではありますね」とキャンプ終了を心待ちにしている。

 新体制発表の際に札幌には来たが、わずか4日ほどの滞在ですぐにキャンプ地へと向かった。そのため、2月下旬の段階では「家、まだ決まっていないんですよ。だから、今こっちにいる間にそういうアプローチをしていて、あと少しで決まるかなくらいな感じなんですけど」と忙しいキャンプを過ごしていた。

 鳥栖時代に対戦したときの札幌は、「ミシャさんが長くて攻撃が好きな選手が多いし、コンビネーションとか攻撃の形がいっぱいある、攻撃が好きなチームというイメージはありました」と小川コーチ。特にDF中村桐耶、MF荒野拓馬が記憶に残り、アカデミー出身の選手たちが活躍している印象を持ったという。

「鳥栖も攻撃をやりたかったチームなので、すごい打ち合いというか、やり合い、どっちかが引くこともないし、そういうやり合っているイメージがあって、個人的には対戦が楽しみだったチームの一つだったので。だから、面白いというか、自分も好きなアイデンティティを持ったクラブだなと思っていました」

 さらには、サポーターの印象も「本当に温かくて、いつでもサポートしてくれる。温かいというそれも含めて感じています」。千葉キャンプでは、大きな声を出して熱心に指導している小川コーチ。まだまだチームは発展途上だが、川井監督とともにどのようなチームを作り上げていくのかこれからが楽しみだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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