J2で苦戦「変えてやろうという奴が何人いるか」 鈴木優磨から刺激…聞いた鹿島との違い

札幌の浦上仁騎「勝たせてやろうと思っている奴らが何人いるかわからない」
北海道コンサドーレ札幌は3月1日、キャンプ地のJFA夢フィールドで栃木シティトレーニングマッチを行った。35分×2本で1-2の敗戦となったが、ゲームキャプテンを務めたDF浦上仁騎が若手中心の布陣を牽引。試合後にうなだれるほどの気迫を見せ、「本当に足りないと思っています」と厳しい表情で語った。
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1年目のDF川原颯斗とセンターバックのコンビを組んだ浦上。先に失点を許すとFW大森真吾のPKで追い付いたが、すぐに勝ち越されて敗れ、「百年構想リーグのほうで結果が出ていなかったので、本当に何としてでも勝ってアピールしたかったんですけど。負けてしまったので非常に残念です」と振り返った。
「この練習試合に出ているメンバーで、試合に出てこのクラブを変えてやろうとか、勝たせてやろうと思っている奴らが何人いるかわからないですけど。少なくとも僕はきょうの練習試合は非常に大事だと思っていて、だからこそ内容はありますけどどんな形であれ勝って存在を証明したかったので悔しいです」
そんな自身と同じ熱量をピッチからは感じなかった。「本当に足りないと思っています。何て言えばいいかな……。1日1日、1つの練習だったり、きょうの練習試合が最後だと思ってやらないと。時間はあっという間に過ぎていきますし、まだまだ自覚や責任というのは足りないなと思っています」と痛感する。
札幌は1月12日に沖縄で始動し、熊本、千葉とキャンプ地を転々。さらには2月28日のホーム開幕戦のために前日に札幌入りし、試合当日にとんぼ返りの強行日程。前日も夜遅くに帰ってきたばかりで、疲れも見えたチームに対して浦上は、「それに尽きると思います。それが結果に出ていました」と悔しがった。
「本当にきついですけど、コンサドーレと契約した時点でそんなことは分かっていますし、プロフェッショナルである以上どんな状況でもやるしかない。環境だったりそういうのに不平不満を言うのは別にいいと思うんです。ただ、忘れちゃいけないのは僕たちはピッチで何をするか、何を示すかだと思います」
そんな状況で、浦上自身も今季は3分の出場にとどまっており、強い危機感を持つ。「そういったところで結果が出ていない、そこで僕がまだピッチにあまり立てていないので、僕自身も含めてまだまだ全然足りないなと思っています」。そんな気持ちをぶつけるかのように走り、大声でチームを鼓舞し続けた。
この日はキャプテンマークを巻いたが、「僕は重みというのは特に関係ないタイプだと思っていて、常にやるべきことをやるだけ。練習、練習試合、公式戦、常に自分の100%、120%を出してやるだけなので、そこに対して何も思わないです」と平常心。「いつもと変わらず、勝ちたいからです」と声を張った。
試合後にはベンチに座り込んでうなだれたが、その後には若手やU-18の選手にアドバイス。「聞いてきてくれた選手には話しますし、伝えます。逆に、俺がすべて合っているとか完璧ではないので、『どうして欲しかった?』って話もしたり、コミュニケーションは取りますね」とチームの底上げのために動く。
昨シーズンのJ1は、幼少期からの親友でもあるFW鈴木優磨が所属する鹿島アントラーズがリーグ優勝。「刺激は本当に受けています。ほとんど毎週、連絡は取っていますし、今はこっちにいるので、ちょくちょく会っています」と明かすが、その内容は「基本、サッカーの話しかしないです」というから驚きだ。
「そのときの雰囲気とか、やっぱり練習の内容とかを僕は聞きますし、そういったところで鹿島の強さというのはあるのかなというのは思いますね。練習から緩さみたいなのは聞いている限りないですし、締めるところは締めてピリピリしてやっているなというのは聞いていて感じます」
身長178センチとディフェンダーとしては恵まれた体格ではないが、努力でここまで来た浦上。「僕はもう練習がすべてだと思っているので。練習でできないことは試合では絶対できないし、できたとしても単発的で、継続的にはならないと思います」。苦しいチーム状況だが、必ずその力が必要になるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)













