苦しんだ半年間は「自分のせい」 古巣として初対峙…特別な一戦へ「今いる東京のために」

長倉幹樹が古巣の浦和戦に臨む
FC東京は2月14日、明治安田J1百年構想リーグ第2節で浦和レッズと対戦する。今季、浦和から完全移籍に切り替わり、青赤のストライカーとして新たなスタートを切ったFW長倉幹樹にとって、浦和戦は特別な意味を持つ。育成年代を過ごしたクラブ、そして赤い大応援団と向き合う90分間。「東京のために」という強い決意で古巣との一戦に臨む。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真)
【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!
◇ ◇ ◇
青赤のユニフォームに袖を通してから、初めて赤の大応援団と対峙する。今季から完全移籍となり、FC東京の選手として迎える初の浦和戦。アルビレックス新潟時代にも対戦経験があり、ゴールを奪った記憶もある。
浦和サポーターの圧、そしてブーイングも覚悟の上だ。「やっている時は気にしないし、自分はいつも通りで大丈夫かなと思っています」。育成年代を過ごしたクラブを相手にゴールを狙う。自分らしさを発揮しながら、成長した姿をピッチで示すつもりだ。
「一緒にプレーしていた選手たちには、自分のことを知られていると思うけど、自分も浦和についてわかっているところもある。開幕戦はPK戦での決着だったので、90分で勝ち切るために自分がゴールを決めたい」
アルビレックス新潟で活躍し、浦和への移籍を決めた2025シーズン。地元クラブへの凱旋だったが、思うような出場機会は得られなかった。出場した13試合は全て途中出場で、苦しい半年間ではあったが、自分自身に矢印を向けて取り組んだ時間でもあった。
「悔しかったし、出場時間も自分が満足できるものではなかった。それはチーム内の競争に勝てなかった自分のせい。半年間はそういう悔しい思いがずっとあった。もちろん、小さい頃から慣れ親しんだクラブで勝ちたい、優勝したいという思いも強かった」
昨年夏に期限付き移籍でFC東京へ活躍の場を移し、出場機会を得たことで自信も生まれた。ゴールやアシストという結果を残せたことが完全移籍を決断するきっかけとなり、FC東京で活躍したいという思いも芽生えた。「古巣との対戦だけど、自分は今いる東京のために頑張りたい」。強い覚悟を持って浦和との一戦に挑む。
そして、今シーズンはかつて新潟でともにプレーをしたDF稲村隼翔、DF橋本健人が加わり、連携面の手応えも得ている。新潟時代のいい感触を思い出しながら、新たなパターンでゴールを狙っていく。
「(彼らが)自分を見てくれるタイミングはもうわかっているので、それを思い出したというか。見ていないようで見てくれているので、自分も気を抜かずに要求していきたい。見ていなくてもボールが来るんだろうなという信頼感がある。もちろんその2人以外とも、繋がりを意識しながらゴールを決めたいと思っています」
開幕節の鹿島アントラーズ戦ではフル出場し、リーグトップのスプリント数「27回」、リーグ2位タイの走行距離「12.9km」を記録。「そうなんですか」と驚いた様子を見せつつも、「もっとプレー回数を増やしたかった」と課題にも目を向けた。
「鹿島は退場者が出たあとに守備のやり方を変えて、中を閉められてサイドに誘導されるシーンが多かった。中央でボールを受ける回数を、もっと増やしたかったなというところです。相手が1人少なくなってボール保持はできたけど、ブロックを崩していくトライは、もっとやらないといけないと思いました」
FC東京の選手として初めて臨む浦和戦。古巣との一戦で、長倉幹樹が青赤のストライカーとしての現在地を示す。

浦和戦では、来場者先着3万名に「熱狂開幕ブランケット」が配布される。日本を代表するサッカー漫画『キャプテン翼』『ブルーロック』『アオアシ』の3作品との豪華コラボレーションが実現し、デザインに落とし込まれた。
シーズン移行という大きな転換点を経て、Jリーグがさらに成長していく意思を、各作品の主人公が放つ力強いシュートに重ねたデザインとなっている。配布はSOCIO開門からハーフタイム終了まで、各入場ゲート(ビジター側を除く)で行われる。
また、当日は「熱グルメ」と題し、寒い季節に合わせたスタジアムグルメも充実。場内外の「青赤パーク」やコンコース売店にて、山形名物の「芋煮」や、心身ともに温まる「辛グルメ」が多数用意される。
ホーム開幕から2戦続けて味スタで戦うFC東京。古巣対戦となる長倉は「味スタ全体が熱狂に包まれるようなプレーをみなさんに届けたい」と意気込んだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)












