21歳日本人が秀逸ドリブル弾「圧巻の独走」 クラブ125周年に華を添える一撃「真の見どころ」

NECナイメヘンの佐野航大【写真:REX/アフロ】
NECナイメヘンの佐野航大【写真:REX/アフロ】

NECナイメヘンMF佐野航大が決勝弾

 オランダ1部NECナイメヘンに所属するMF佐野航大が、現地時間11月9日に行われたエールディビジ第12節FCフローニンゲン戦で貴重な先制ゴールを挙げ、2-0の勝利に貢献した。NECにとっては9月28日以来、リーグ戦5試合ぶりの白星となった。オランダ紙「Algemeen Dagblad」は、クラブ創立125周年を祝う一戦で輝きを放った日本人選手たちを称賛している。

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 クラブの記念日を祝うため、試合前にはスタジアム全体を回る巨大な横断幕が広げられ、スタジアムの外では花火が打ち上げられるなど、お祭りムードに包まれた。しかし、試合前半は大きな見せ場がなく、チャンスを作ったのはアウェーのフローニンゲンだったが、得点には至らなかった。

 試合の「試合の真の見どころは、後半になってようやく訪れた」と、同メディアは試合が動いた後半を振り返る。均衡を破ったのは佐野だった。「佐野は51分に中盤でバサル・オナルからボールを受けると、その後、効果的なソロを開始した」と報じているように、個人技から先制点を奪い取った。

 さらにその10分後、今度はFW塩貝健人が続いた。ブライアン・リンセンからのアシストを受け、日本のストライカーは「ボールをFCフローニンゲンのGKエティエンヌ・ファーセンの後ろに流し込むだけでよかった」と、立て続けのゴールを伝えた。この追加点は、相手DFティメン・ブロクツァイルのミスから生まれたものだった。

 日本人コンビの活躍で「試合を打開」されたフローニンゲンは、このビハインドを覆すことができなかった。同メディアは「後半のキックオフから、フローニンゲンは完全に迷子になっており、その結果がNECの2ゴールにつながった」と厳しく指摘。終盤の猛攻も見られなかった。

 この結果、NECは勝ち点を18に伸ばして7位に浮上。一方、勝利すれば4位に浮上する可能性があったフローニンゲンは、6位に後退した。キャプテンのチャロン・シェリーは試合後、「3度の引き分けと1度の敗戦を経て、今日は重要だった。これで我々は再び上を向くことができる」と、久しぶりの勝利を喜んだ。

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