昇格組がまさかの上位躍進「サプライズ」 10連勝チームは”動揺”…伏兵の躍進に現地注目

サンダーランドがアーセナルと劇的ドロー
プレミアリーグで昇格組のサンダーランドが、首位アーセナルを相手に劇的な引き分けを演じた。サンダーランドはホームでアーセナルと2-2で引き分け、貴重な勝ち点1を獲得した。英メディア「スカイ・スポーツ」は「途中出場のブライアン・ブロビーの94分の同点ゴールにより、サンダーランドは劇的な形でプレミアリーグのリーダーであるアーセナルから勝ち点をもぎ取った」と速報。今季の“サプライズ”と称されるチームの奮闘を称えた。
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試合はサンダーランドが「今シーズンのプレミアリーグにおけるサプライズ・パッケージとしてのサンダーランドの地位を裏付ける」形で、DFダン・バラードが先制点を奪った。これはアーセナルにとって、公式戦合計812分ぶりの失点だった。同メディアは「812分ぶりに初めて、彼らの抵抗は打ち破られた」と、鉄壁を誇った首位チームの守備がこじ開けられた瞬間について触れている。
しかし、ミケル・アルテタ監督のハーフタイムの指示がアーセナルに火を付けた。同点ゴールを容赦なく追求したアーセナルは、ブカヨ・サカのゴールで追いつくと、さらにレアンドロ・トロサールの「ペナルティーエリア外からのロケット弾」のようなシュートで逆転に成功。このままアーセナルが勝利を収めるかと思われた。
だが、劇的な結末が待っていた。後半アディショナルタイム4分、途中出場のFWブライアン・ブロビーがGKダビド・ラヤよりも一瞬早くボールに触れてネットを揺らし、スタジアムは熱狂に包まれた。さらに試合終了間際には、ミケル・メリノの決定的なシュートをDFダン・バラードがスライディングで阻止。「ほぼ確実な勝者を救う」ためのバラードのタックルが必要だったと、最後まで予断を許さない展開だったことを伝えた。
同メディアは、サンダーランドの戦いぶりを分析。レジス・ル・ブリス監督率いるチームは、美しいフットボールではなく、相手に自分たちの望む戦い方を強いることで主導権を握ったと指摘。「愚かなフリーキック、ファイナルサードでの焦った決断。確かに彼ら(アーセナル)は休憩後に落ち着きを取り戻したが、サンダーランドは彼らを動揺させた」と、昇格組の戦術が首位チームを確実に乱していたと言及した。
アーセナルは勝利すれば首位のリードを9ポイントに広げられる可能性があった。同メディアは、そのチーム相手に引き分けたことの意義に触れ、「彼ら(サンダーランド)がこれを成し遂げられたという事実は、この昇格組が今季どれだけのことをしてきたかを雄弁に物語っている」と称賛。最後に「プレミアリーグに簡単な試合はないと言う時、サンダーランドは人々が指し示し続ける証拠となるだろう」と締めくくった。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















