長友佑都、繰り返した「まだまだ」 森保監督称賛も…目指す圧倒「上げないと厳しい」

決められていればアシスト「悪くなかった。だけど、得点してナンボなんで」
日本代表がブラジル代表から歴史的な初勝利を挙げた舞台となった味の素スタジアム。ここを本拠地とするFC東京のDF長友佑都は、その試合でベンチ入りしたものの出場機会は訪れなかった。その日以来となる味の素スタジアムでの公式戦となった10月25日のファジアーノ岡山戦、スタンドからは日本代表の森保一監督が見守るなか、39歳のDFは攻守に躍動した。
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最終ラインに人数をかけて守りを固める岡山に対して、右サイドバックで先発した長友は右サイドで上下動を繰り返し、局面の打開を図った。前半ATにはMF遠藤渓太のフィニッシュへ、後半にも途中出場していたMF野澤零温にクロスを通し、決められていればアシストが付くという状況までいった。守備でも粘り強い対応に加え、カウンターを狙ってくる相手にスピードでも譲らずに、健在ぶりを見せつけた。
なかなかアシストが付かないなかで、もどかしさもあるだろう。自身のクロスから得点が決まらなかったあとには、アタッカーと動きの確認をする姿も見られた。「入り込む部分とか、最後のところでマークをズラす動きで得点が生まれると思う。そういうところの要求をしていました。クロスの感覚は全然良かったですし、悪くなかった。だけど、得点してナンボなんで。自分だけの感覚ではダメなんで、要求しながらチームメイトと合わせていきたい」と、口にした。
試合後には森保監督も「佑都のプレーに関しては、非常にコンディションが上がってきている感じですね。対人強く、前に推進力を感じさせる力強い攻撃参加で、彼の良さがすごく出てきていると思いますね」と、鉄人ぶりに目を細めた。
長友自身は「良い場面もありましたが、ちょいちょいミスもあったのでそこはしっかり修正したいです。まだまだ上を目指すうえでは足りないので、そこはこのレベルでも圧倒できるようにしっかりもう一段上げたい」と言い、森保監督からの評価を聞くと、「まだまだというのが正直なところです。(攻め)上がってクロスを上げてチャンスを作っていたかもしれませんが、スプリント力も含めてまだまだ上げないといけない。もう一段、上げる。まだまだ満足はできないし、上げないと厳しいと思います」と、『まだまだ』という言葉を繰り返して気を引き締めた。
自身には厳しい長友だが、一度は追いつかれた試合を勝ち切れたチームには、ある程度の手ごたえを感じられているようだ。FC東京はリーグ戦だけでなく、天皇杯でも準決勝まで勝ち上がっているが、長友は「守備が大崩れをしないので。そこはGKもディフェンスラインも含めて経験のある選手がいるので。本当に締めないといけないところ、守らないといけないところを守れているので、きょうはセットプレーから失点してしまいましたが、そのほかでは最後のところ、GKを含めての守備は洗練されてきているなと思います。続けていきます」と口にし、シーズン最後の重要な局面での継続を約束した。
(河合 拓 / Taku Kawai)






















