なでしこJは「第2フェーズに入っている」 欧州強豪と連戦…監督がJFAに感謝「相手にとっても魅力的」

なでしこジャパンはイタリア、ノルウェー代表と対戦へ
日本サッカー協会(JFA)は10月15日に、なでしこジャパン(女子日本代表)のメンバー発表会見をオンラインで実施した。欧州遠征を行いイタリア、ノルウェーとの対戦に向け、ニルス・ニールセン監督は「これから第2フェーズで選手を知るところから結果を出す段階に入っています」と話した。
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今年2月の活動から史上初の外国人監督として指揮を執っているデンマーク人のニールセン監督は、7月の東アジア(E-1)選手権までを終えて4勝3分3敗の成績。初陣となった国際大会シービリーブズカップでは世界ランキング1位の米国を敵地で破って優勝する快挙を成し遂げたが、5月末からの海外遠征ではブラジルに連敗し、スペインにも敗戦を喫した。
なでしこジャパンは現在FIFAランキングの8位につける。今回の遠征では10月24日に敵地でFIFAランキング12位のイタリア、28日にはスペインで同13位のノルウェーと対戦する。その後、11月に国内で同9位のカナダと国際親善試合を行い、来年3月にオーストラリアで行われる女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ねたアジアカップへの準備を進める。
指揮官は「今回ヨーロッパで2試合、非常に質の高いチームと戦えると思います。イタリアはEUROで決勝に近づきました。質も高く面白い試合をお見せできると思います。これから第2フェーズで選手を知るところから結果を出す段階に入っています。来年のアジアカップに向け、より良い準備ができればと思います」と話した。今年の女子欧州選手権(EURO)でイタリアはベスト4に入り、ノルウェーはイタリアと準々決勝で対戦していた。直近の大会で結果を残している欧州の強豪だ。
そして、ネーションズリーグがあり対戦日程の確保が難しい欧州勢との戦いについて「今回イタリア、ノルウェーと試合ができるのをJFAに感謝したい」とコメント。そのうえで「日本と対戦したがっているチームは多い。日本のスタイルは相手にとっても魅力的だろう。ヨーロッパのチーム同士だと似たゲームになってしまう。そのような部分で日本は対戦国として人気があるし、違う戦いができる。ヨーロッパの国でも日本と戦えるのは幸運。両チームにとっても日本と戦うことで得られるものがあると思う」と、逆の視点から見たコメントも残した。
結果へのフォーカスを強める第2フェーズでは、戦術的なオプションを増やすことが狙いの1つとするニールセン監督は「ゲームで勝つチャンスを少しでも上げるためにトレーニングから準備し、必要になった時に使いたい。もしかしたら2トップ、あるいは3バックや5バックをゲームの状況や流れによって変えるかもしれない。得点状況にもよるだろう。アジアカップで起こるかもしれない可能性、シチュエーションに対してはしっかり準備したい」と話した。
なでしこジャパンとしては、年内ラスト3試合でFIFAランキングを見ても実力的に近い相手との対戦は貴重な経験になる。欧州遠征では、ニールセン監督の試合結果を取りにいく采配も注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















