元J監督がAFCに激怒「こんな運営見たことない」 “ホスト国有利”の日程に不満爆発「当初中立でと」

イラク代表のグラハム・アーノルド監督は不満
かつてJリーグで選手、監督として所属したイラク代表監督が、2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア予選プレーオフにおいてアジアサッカー連盟(AFC)が露骨な日程の優遇措置を行ったことに怒りを表明している。
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現役時代にサンフレッチェ広島でプレーし、監督としてはベガルタ仙台の指揮を執った経験を持つオーストラリア人のグラハム・アーノルド氏は、昨年のアジア最終予選中にオーストラリア代表監督を退任したものの、現在はイラク代表を指揮している。そして、最終予選の各組3位と4位の合計6チームを集めて行われた本戦出場へのプレーオフの形式について怒りを爆発させた。
このプレーオフは、6チームを3チームずつ2組に分けて総当たりのリーグ戦を行い、各組トップの2チームが本戦への出場権を獲得。各組の2位は、さらなるプレーオフを行う形式だった。しかし、このリーグ戦はサウジアラビアとカタールがそれぞれのホスト国となり、10月のインターナショナル・マッチウィークの間に強引に3試合を消化するため、サウジアラビアとカタールは中5日、その他の国は中2日で2試合を行うという不公平なものになった。その結果、サウジアラビアとカタールがそれぞれのグループを突破した。
サウジアラビア、インドネシアと同組になって2位で終えたイラクだが、最終戦では日程に差のあったサウジアラビアとも0-0で引き分け。それでも、勝ち点と得失点差まで並んだ後の総得点でサウジアラビアを下回った。
アーノルド監督は試合後会見で「私の指導者としてのキャリアを振り返っても、このような運営の大会は見たことがありません。AFCは当初、プレーオフは中立地で行われると伝えていました。しかし、抽選会に出席した際、プレーオフはFIFAランキング上位のチームのホームで行われると告げられました」と、開催地決定までの経緯を明かした。
そのうえで「オマーンの監督であるケイロスは、一部のチームに6日間の休息が与えられ、他のチームには3日間しか与えられなかったことに驚きを表明しました。私は我がチームの選手たちに誇りを感じています」と、カタールと同組で3位敗退となった仕事仲間のコメントも引用し、露骨な日程の優遇措置に触れた。
AFCチャンピオンズリーグエリートの準々決勝以降の開催地問題など数々の不公平な優遇措置が目立つAFCだが、その傾向には歯止めがかかるどころかエスカレートしていく気配だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















