390分無失点も…敗退に号泣「優勝できると」 悔しさ隠した交代「準備が見えたので」

ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾「本当にこのチームで優勝できると思っていた」
FIFA U-20ワールドカップを戦ったU-20日本代表が10月11日、チリから帰国した。グループステージ3試合を失点せず全勝で勝ち上がると、ラウンド16のフランス戦も120分を過ぎても無失点。延長後半アディショナルにPKで決勝点を許して敗退となった大会を、GKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾が振り返った。
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初戦でエジプトを2-0で破り、開催国のチリを2-0で撃破。GK荒木琉偉がゴールを守ったニュージーランド戦も、3-0と無失点で勝ち上がった。しかし、フランス戦の終了間際、DF梅木怜のハンドを取られてPKの判定。すると、船越優蔵監督はピサノから荒木に交代する采配を見せたが、決勝点を許してしまった。
PK戦に向けてGKを交代するのはよくあることだが、ピサノには事前には知らされていなかったという。「自分には何も言われていないですけど、PKになったときに琉偉が準備しているのが見えたので、監督の思いももちろんあったと思いますし、そこはもう本当に琉偉に任せてっていうところでした」と明かす。
「最後までやりきりたかった思いはありますけど、勝つためには全員の力が必要ですし、監督のなかでは琉偉の方が、PKストップの可能性が高いと感じたからこその交代だと自分は思っています。また次そういう場面になったときに任せてもらえるように、またしっかり名古屋に戻って頑張りたいなと思います」
当然、突然の交代に悔しさもあったが、その気持ちを表情には出さずにピッチを後にした。しかし、試合終了のホイッスルが鳴ると涙が止まらず。「自分は本当にこのチームで優勝できると思っていたので、もう本当にここで終わってしまうんだなっていうところでした」と悔しい思いが溢れて止まらなかった。
優勝こそ果たせなかったが、世界を相手にゴールを割らせなかった自信を胸に日本へと帰ってきた。「ロッカーに戻ってきたとき、みんなすごく悔しそうな表情をしていた。みんなでまた一緒に、同じチームになってプレーできるように」。ロサンゼルス五輪、そしてA代表へ。物語の続きがまだまだ楽しみだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















