中村俊輔がU-20W杯に挑む日本代表を激励 「胸が熱くなった」と目を輝かせた選手も

「世界レベルを肌で感じてもらいたい」

「自分のレベルと世界のレベルを図れる貴重な場になると思う。そのレベルに自分は達しているのか、それとも遅れをとっているのか。それを肌で感じてもらいたい」

 中村は自らの言葉に真剣に耳を傾ける若手へ、こう語りかけたという。ワールドユース後の1998年にA代表合宿に初参加したレフティーは、その後2000年のシドニー五輪出場を経て日本代表の主力となるなど、順調にキャリアの階段を駆け上がった

 世界の中での自らの立ち位置を測る物差しを求めて、02年夏に当時“世界最強リーグ”と呼ばれていたセリエAのレッジーナに移籍。05年夏にはUEFAチャンピオンズリーグで各国リーグの実力者と対戦するために、スコットランドの名門セルティックに移籍した。

 中村の言葉を聞いたある主力選手は、「胸が熱くなりました」と目を輝かせていた。

 15歳の神童として注目を集める久保建英(FC東京U-18)ら期待のタレントを揃えるチームは、南アフリカ、ウルグアイ、イタリアという列強と戦う。磐田との練習試合をスタンドから優しい視線で見つめたファンタジスタが願うように、この大会で飛躍のキッカケをつかむことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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