チェルシー前10番、24歳の若さで電撃引退か 陸上転向へ…LA五輪出場目指すと現地報道

チェルシーのムドリクは、ドーピング検査で陽性反応が出たことで出場停止中
今夏、アメリカで開催されたFIFAクラブワールドカップ(W杯)を制して世界一に輝いたイングランド1部チェルシー。そのチェルシーで昨季まで10番を背負っていた元ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクが、サッカー選手から陸上選手に転向するという驚きのニュースがスペイン紙「マルカ」から報じられた。
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チェルシーは2023年1月に総額1億ユーロ(約173億円)を投じてウクライナ1部シャフタール・ドネツクからムドリクを獲得。チェルシーでこれまで公式戦73試合に出場して10ゴール11アシストを記録しているが、巨額の移籍金に見合った活躍ができたとは言い難い。
昨年12月からはドーピング検査で陽性反応が出たことで暫定的な出場停止処分を受けている。また、今年6月にはイングランドサッカー協会(FA)から告発されており、規則に基づいて最長で4年の出場停止処分が科される可能性があった。
優勝したクラブW杯でも蚊帳の外だったムドリクだが、「マルカ」は「チェルシーは1億ユーロをかけた選手は、サッカーから陸上に転向して次のオリンピック出場を目指す」と見出しを打ち、ムドリクが2028年のロサンゼルス五輪出場を目指すと伝えたのだ。
さらに記事では「ウクライナサッカー界で将来を約束されたと思われていた快速を誇る才能の原石は、ドーピングによってピッチを追いやられた。そして世界を驚かせる動きとして、ムドリクはボールを蹴ることをやめて、陸上のスパイクを履くという。彼の目標は短距離走者としてウクライナ代表団の一員となり、2028年のロサンゼルス五輪に出場することだ」と伝えた。
ムドリクはプレミアリーグのデビュー戦で、時速36.67キロの快足を披露し、リーグの最速記録を更新した経歴を持つ。チェルシーでの初戦で見せたこの爆発的なスピードを今度はオリンピックで生かしたいようだ。
また、「多くのメディアの注目を集めるプレミアリーグから離れた場所で、元オリンピック選手の指導の下、陸上の代表競技団のなかでトレーニングに励んでいる。素晴らしい陸上競技の伝統を持つ国で、ムドリクの身体能力は見過ごされていない。オリンピック出場への道は容易ではない。世界陸上競技連盟の最低基準を満たすとともに、2027年のウクライナの選考会で上位に入らないといけない」と、ムドリクの現状を伝えている。
ドーピングで出場停止処分を科される可能性のあるサッカー選手が、競技を変えてアスリートとしてキャリアを続けるというのは前代未聞のこと。はたしてムドリクは陸上選手に転向して、成功を収めることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















