チーム救うスーパープレー「あ、やばいと」 “1点ものクリア”は世界的名手イメージ「一瞬頭よぎった」

柏戦に出場した神戸・山川哲史【写真:柳瀬心祐】
柏戦に出場した神戸・山川哲史【写真:柳瀬心祐】

神戸DF山川哲史の好プレーもありホームで柏と0-0のドロー

 ヴィッセル神戸は9月12日、J1リーグ第29節で柏レイソルと対戦し、0-0のスコアレスドローで終わった。試合終盤柏に押し込まれると、失点しそうなシーンで山川哲史が1点もののスーパークリアを見せたが、試合後の取材で「あ、やばいと思ってとにかくダッシュした」と振り返った。

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 試合は序盤、神戸がロングボールを主体に攻め込む時間もあったが、徐々に柏がボールを握る展開が続いた。それでも決定機は作れずに0-0で折り返した。後半に入っても柏に優位に進められると、FW垣田裕暉にフリーで放たれたヘディングが大きく外れ、途中から入ったDF馬場晴也にもシュートを打たれたが枠外左へと転がった。そんななか終了間際のアディショナル2分に絶体絶命のピンチを迎えた。

 ロングボールから細谷真大に起点を作られ、サイドの裏を抜けたジエゴのクロスから小見洋太に押し込まれそうになったところ、間一髪で山川がスライディングをしクリア。ボールはゴール上に飛んで行き難を逃れた。

 このプレーについて山川本人は「細谷選手が前を向いた瞬間に、自分のところに人がいるのはなんとなく把握していたんですけど、実際クロスが上がってくる時にもう1回確認したら、結構ゴールに近かったんで『あ、やばい』と思ってとにかくダッシュしてなんとか上に弾けて良かったです」とギリギリのプレーだったことを明かし、「柏はポケットを取るのがうまいチームなので、そこを取ってくるかなと思ったら取ってきて。あそこしかクロスのコースはなかったと思ってたんで、予測できて先に動けたかなと思います」と、いい予測が生んだプレーだったと言及。また、オウンゴールもちらつくクリアシーンだったが、「いつかのダビド・ルイスのクリアみたいなのが一瞬頭によぎって、それをイメージしてやりました」と、かつてチェルシーなどでプレーし、現在ギリシャのパフォスFCに在籍する元ブラジル代表名手の名を挙げつつ、自身の好プレーを振り返った。

 柏に最後まで攻め込まれたが山川を中心に最後までゴールは割らせず。逆に神戸は終盤にクロスから柏ゴールに迫ったがこちらもネットを揺らせずに0-0で終了した。1位の京都サンガF.C.がサンフレッチェ広島とドローで終了したため、勝てば首位浮上のチャンスだったが勝ち点差は縮まらなかった。

 終始柏に支配されていたものの、「内容的に悪くなかったと思いますし、全然自信を失う試合でもなかったんで。やっぱり最後の質、クロスだったりシュートの質っていうところをもっともっと高めていければ勝利につながっていくと思いますし、守備は今日のようにシュートまでいかれても最後はゼロで抑えられるっていうところを意識してやりたいと思います」とドロー決着をポジティブにとらえた。

 また、来週から開幕するアジアチャンピオンズエリートに向けて、「怪我人も出てて多くの選手にチャンスがあると思います。今年(前回大会)はほんとショックな負け方をした大会なんで、そこに対するリベンジみたいな熱い気持ちはチームとしても持ってる」と、前回大会では決勝トーナメント1回戦第1戦で光州FC(韓国)に2-0と先勝するも、アウェーで行われた第2戦でまさかの0-3と、2戦合計で逆転負けを喫した苦い思い出を振り返った。

「まずは連戦だったり難しいなかですけど、チーム全員が力になって全部獲りにいく気持ちで戦っていきたいなと思います」と、直近のルヴァンカップは準々決勝で敗退したものの、リーグ戦、ベスト4に残っている天皇杯と国内3冠に向け力強く語った。

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