外国人主審は「簡単に取らない」 鈴木優磨はイライラ…封じた24歳「頭に入っていた」

鹿島・鈴木優磨と競り合う福岡・松岡大起【写真:徳原隆元】
鹿島・鈴木優磨と競り合う福岡・松岡大起【写真:徳原隆元】

福岡の松岡大起「鈴木優磨選手はすごく何でもできる選手。そこは頭に入っていた」

 アビスパ福岡は8月16日、J1リーグ第26節で鹿島アントラーズと対戦し、1-1で引き分けた。終了間際に同点ゴールを許してしまったものの、首位相手に試合をコントロールした福岡。FW鈴木優磨とのデュエルで存在感を示したMF松岡大起は、「仕事をやらせないというところは意識してやりました」と明かした。

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 相手キーマンの鈴木に対して、ボランチで先発した松岡がマンマーク。決定的な仕事をさせず、前半を0-0で凌いだ。すると後半5分、ボックス内まで侵入したDF安藤智哉とのワンツーで左サイドから抜け出したFW藤本一輝の折り返しを、FW碓井聖生が決めて先制。しかし、後半39分にMF舩橋佑に同点弾を許した。

「率直に勝ちきりたかったなという印象ですね」

 第一声では悔しさも滲ませた松岡だったが、課題とともに手応えも感じたようだ。「鹿島さんは一人一人の個の能力は高いんですけど、鈴木優磨選手はすごく何でもできる選手。そこは頭に入っていたので、仕事をやらせないというところは意識してやりました」。こう語った通り、相手エースの自由を奪った。

 鈴木に対して「ボールを収められたり、入れ替わってしまうと、勢いが出るチームというのはわかっていた」と試合前に分析した松岡。監督から鈴木封じのタスクを与えられたわけではなかったが、「うまくフィルターになって意識的にやってみようと、自分の中で整理してやってみました」と機転を利かせた。

 この試合を裁いたのは、審判交流プログラムでエルサルバドルから来日しているイバン・バルトン主審。「簡単には取らないだろうな」と松岡が予想していた通り、激しいコンタクトに対しても流す傾向。「強くタフに行きやすかったので、すごく自分としてはやりやすかったです」とジャッジも味方につけた。

 松岡を筆頭に福岡ディフェンスの激しいチャージに遭った鈴木は、何度もファウルをアピール。試合後には主審に何か文句を言ったのか、イエローカードが提示されている。取材では、「主導権はもっと握りたかったですね。相手の時間もだいぶあったので」とやはり思い通りにプレーできなかったと明かした。

 松岡の躍動もあって首位相手に冷や汗をかかせたが、最後の最後で千載一遇のチャンスを逃してしまった福岡。「ピッチの中でやれたことと、攻撃のところでもっとやらないといけないところと、課題は見えたので次に生かしていきたいと思っています」と語った24歳。怪我人も戻り、良い雰囲気は漂っている。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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