森脇の「口が臭い」発言が物議 小笠原はL・シルバへの侮辱的言動と激怒 今後Jリーグが調査も

浦和と鹿島の天王山で暴言騒動 “標的”を巡って食い違う双方の主張

 鹿島アントラーズのMF小笠原満男は、4日のJ1リーグ第10節の浦和レッズとの試合中に、MFレオ・シルバに対して浦和DF森脇良太が暴言を吐いたと憤慨したが、双方の主張は食い違っている。その相違点を整理したい。

 問題になったシーンは後半33分だった。浦和のDF槙野智章が自陣コーナー付近でボールをキープした鹿島MF土居聖真と競り合い、そこにFW興梠慎三がサポートに入る。主審が笛を吹き浦和ボールとなったが、判定後に興梠が土居を突き飛ばしたことに鹿島側が猛抗議し、両チームがもみ合いになった。最終的に興梠にイエローカードが提示されて事態は収まるが、その輪の中に小笠原、森脇、L・シルバもいた。

 そこで、小笠原と森脇の間でトラブルが起こった。言い争うような状態になったところを、森脇はチームメートのDF那須大亮に引き離されるようにして輪から外されている。

 まず、双方の主張が合致しているのが、森脇が「口が臭い」という趣旨の発言をしたこと。小笠原は「くせえな、お前という言葉を発した」と話し、森脇は「口が臭いんだよという発言をした」と話した。この日は5万7000人以上が詰めかけた埼玉スタジアムのゲームで、問題があった場所は鹿島サポーターが陣取るスタンドの目の前であり、当然のように彼らも騒動に対して大きな声を張り上げている。そうした環境下で、多少の言葉の違いはあれど、趣旨は一致していると言えるだろう。

 ただし、双方の主張が大きく食い違うのが、そのターゲットだ。小笠原は森脇がL・シルバに対して発言したと憤慨する一方で、森脇はあくまでも小笠原とのやり合いであると話している。

 

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