新助っ人も驚愕「ロッカーに戻ったら…」 38歳の試合後の姿勢、ベテランに与える刺激

浦和戦に出場したFC東京・長友佑都【写真:徳原隆元】
浦和戦に出場したFC東京・長友佑都【写真:徳原隆元】

FC東京の長友佑都は2アシストを記録した

 守備的な選手は、より経験が求められるといわれる。7月19日に味の素スタジアムで行われたFC東京と浦和レッズの試合で、FC東京の最終ラインは38歳の現役日本代表DF長友佑都をはじめ、DF森重真人も38歳、DFアレクサンダー・ショルツが32歳、そしてDF室屋成が31歳と全員が30代の選手が4バックを形成し、フル出場して3-2の勝利に貢献した。

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 この日、安定感のある守備を見せ、長短のパスでビルドアップを支えた森重は、「長友さんに見せつけられたというか。すげえなと思いますよね」と、E-1選手権で長友が見せたパフォーマンスが、大きな刺激になったと言う。

「やっぱり佑都くんは苦しい思いをしながら、やるべきことをやってきていたし、ああやってチャンスが来た時に結果を残すあたりがさすがだなと。本当に簡単なことではないし、それは自分自身が一番わかっている。それをああやって体現できるのは、言葉がないですね」と、9月には39歳になる一つ上の長友へのリスペクトを口にした。

 試合中には、その長友を走らせるようなスペースへのパスもあったが、「『走れ!』って言って。ビックリしましたけどね、よく追いついたなって」と、パスを出した森重自身も追いついたことに驚いたと振り返る。その長友はMF遠藤渓太のヘディングと、FWマルセロ・ヒアンの反転シュートをお膳立てして2アシストを記録。それ以外にも、MF安斎颯馬のオーバーヘッドを演出するクロスを上げるなど、攻撃面で躍動した。

 夏の移籍期間で加入したショルツも、長友に魅了されている。「彼は今日、素晴らしいゲームを過ごしたよね。試合前、すでに闘志に満ちあふれていて面白いほどだった。『周りも焚きつけていていいな』と思っていたけれど、試合後はロッカールームに戻ったらアイスバスに入っていて、プロの鑑のような姿を見せていた。彼にも『90分プレーできるなんて!』と冗談めかして話したけれど、今日のチーム全体の戦いぶりは、彼のスタイルのようだったし、このチームの選手全員に合うものだと思う。このスタイルを維持して前進しないといけない。直近5試合のうち、4試合に勝てているから、自信も付いていると思う」と、背番号5がチームをけん引していると語った。

 長友とともにE-1選手権を戦った他クラブの若手たちは、その日常の過ごし方から学ぶことが多くあったと話していたが、FC東京のベテランたちにも与えている刺激は大きいようだ。

 森重は「やっぱり、どのレベルでやってきたかを証明してくれているし、まだまだだぞっていうのを実際に口だけではなく、結果として今日見せてくれた。ああいうパフォーマンスは、僕にも、(東)慶悟とか、そういうベテランにとっても刺激になるし、ここまでFC東京がベテランばかりなのは、佑都くんのおかげだなと思います」と、長友の存在の大きさを言葉にした。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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