日本代表キャプテン打診→伝えた「キャラではない」 ”断れる雰囲気”も「嫌なことではない」…就任の舞台裏

なでしこジャパンの新キャプテン シーズンインに向けて英国へ出発
イングランド女子1部マンチェスター・シティ・ウィメンの日本代表MF長谷川唯が13日、2025-26シーズンに向けて日本を出国した。出発前の羽田空港で取材に応じ、なでしこジャパンのキャプテン就任の舞台裏について明かした。
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自身はコディション不良で不参加だったブラジル遠征中にニルス・ニールセン監督からなでしこの新キャプテンになったことが明らかにされた長谷川。就任にあたってはニールセン監督から直接、打診があったという。
「1対1で話したいから、と。自分だけでなくてみんなと面談をやっているので。(そこで)『どうだ?』みたいな。正直断れる雰囲気もあるくらい、『絶対やってくれ!』というよりは、ちょっとふんわりした『どうだ?』くらいの伝え方を最初はしてくれましたね」
設けられた監督との面談の場でキャプテン就任への意向を問われた。長谷川は率直に自分の思いを伝えたという。「『キャラではない』っていうのは伝えたんですけど(笑)」。ただ、断る理由もなかった。「もともと日本の選手の中で知っているのがたぶん自分だけだったというのもありますし、シティのプレーも見てくれている中で、プレーだけでなくてというところは話してもらえたので。断るっているところまで嫌なことではなかったです」。指揮官からの期待と信頼を感じ、受諾した。
キャプテンは、小学生時代と日テレベレーザの下部組織メニーナで1度経験して以来。ニールセン監督の配慮で1人に負担が集中しないよう、長谷川を含めたキャプテングループ4人が作られ、副キャプテンにDF南萌華(ASローマ)が、サポート役としてDF熊谷紗希(ロンドン・シティ)とFW田中美南(ユタ・ロイヤルズ)が任命され、チームを支えることになった。
プレーの面では厳しく 信頼されるキャプテンに
決してキャプテンの気質ではない。それは長谷川自身が自認している。
「自分も1人で背負いすぎるタイプではないかなと思うので、みんなに頼りながらいいチームが作れたらいいかなとは思います」
理想のキャプテン像を聞かれると、少し考えてこう答えた。
「キャプテンとしての理想はありませんが、澤(穂希)さん、宮間(あや)さん、(熊谷)紗希さん、それぞれ特徴を持っていて、やっぱりみんなに信頼されていらっしゃいます。自分は、プレーの面でフィールドでは厳しくっていうところを求めて、オンとオフをしっかり切り替えながら、みんなに信頼されるキャプテンになれればいいかなと思っています」
なでしこジャパンが目指しているのは2027年のブラジルW杯の優勝。「W杯のような大きい舞台に、キャプテンとして出られる時が来たらすごく光栄ですね。そのためにも、頑張りたいなと思います」。なでしことして2度目のW杯制覇のため。キャプテンの大役も任された長谷川はさらなる高みを求めてイングランドへと向かった。
(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)




















