磐田19歳FWが躍動も決定機外す 名波監督「7、8割の力で打てば入った」と課題指摘

「1対1を決めきれないのが自分の弱いところ」

「バーに当てたシーンが象徴していますよね。“マン振り”せず7、8割の力で打てば、入っていたはずなので」

 “マン振り”とはゴルフもしくは野球用語で、“フルスイング”を意味する。小川は26日のルヴァン杯FC東京戦でプロ初ゴールを含むハットトリックを達成したものの、リーグ戦ではまだ無得点。その部分が無意識のうちに、力みへとつながってしまったのかもしれない。本人もこのように話している。

「ロッカールームには『リラックスして!』と書いてあった。1対1を決めきれないのが、自分がまだ弱いところだと思います。そういった場面でもリラックスしてシュートできるようにならないと、と思います」

 それでも、得点を求める状況で磐田サポーターが一番大きな声援を送ったのは小川航だった。5月に韓国で開幕するU-20ワールドカップでは、FW久保建英(FC東京U-18)、FW岩崎悠人(京都)らとともに得点源としての活躍が期待されている。「リーグで結果を出して、得点を決められる選手になりたい」と語った小川航は、指揮官のメッセージを胸にサックスブルー、そして日本代表のエースへの階段を上ることができるだろうか。

【了】

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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