2位浮上の柏に頼もしい“新戦力”「高く評価できる」 フィットの予感…古巣にはエール「成功して」

柏のリカルド・ロドリゲス監督【写真:徳原隆元】
柏のリカルド・ロドリゲス監督【写真:徳原隆元】

新加入の3選手が途中出場でピッチに立った

 柏レイソルは6月15日のJ1リーグ第20節で東京ヴェルディとアウェーで対戦し、3-0と快勝した。ルヴァンカップのプレーオフラウンドでも2試合を戦ったばかり、しかも2連勝していたことから、この3試合目はより難しい戦いになるかと思われたが、しっかりとリカルド・ロドリゲス監督の下で積み上げたサッカーを展開。リーグ戦では今季初の3得点を挙げて勝ち点3を上乗せした。この勝利で2位に浮上した。

 FIFAクラブワールドカップの開催に伴い、特別な移籍ウインドーが6月1日から10日の間に開かれていた。ここでFW木下康介がサンフレッチェ広島に移籍したが、代わりにMF瀬川祐輔、MF馬場晴也、MF小見洋太の3選手を補強。その3選手が早くも途中出場でピッチに立った。

 まだチームに合流して間もないなかでも、瀬川と小見はフィニッシュの局面に顔を出すなど、早くもチームにフィットしそうな予感を持たせた。ロドリゲス監督は「どんなチームであっても途中で加入して、チームに溶け込んで良いプレーを表現することは簡単ではありません。特に我々は独特の特殊な法則をもって守備をしますし、攻撃でも多くのコンセプトを理解した形でプレーしています。既存の選手はプレシーズンから6か月、時間を重ね、経験を重ねて成熟度を増してきました。そこに1週間でうまく溶け込んで良いプレーするのは簡単ではありません」と、シーズン途中の移籍の難しさを前提として口にした。

 そのうえで「3人とも一人一人がチームのプレーに適応しようと努力しようとしていた姿が今日、見てとれたのは、とても高く評価できる部分です。特に瀬川には決定機もありました。彼はあれを決めたかったでしょうし、チームとしても決めてほしかったが、あのチャンスをつくった、そこにいたことは、とても評価できることです。もう少しフィットするには時間が必要ですし、時間が解決してくれると思います」と、柏の選手となった3人を称賛するとともに期待を寄せた。

 クラブW杯が開催されることで3人を補強できた柏だが、そのクラブW杯には日本から浦和レッズが出場する。かつて浦和を率いたロドリゲス監督は、会見の最後に日本を代表して戦うことになる古巣へ、「自分も関わったチーム、クラブなので、今回のクラブW杯での浦和の活躍、成功を心から祈っています。より多くの試合に勝ち、なるべく、高い位置に上り詰めてくれることを願っています。私としても特別な感情がありますし、今回、浦和は日本サッカーを代表してクラブW杯に出場します。日本サッカーの素晴らしさ、レベルの高さを彼らが表現してくれることを心から願っています」とエールを送り、会見を締めくくった。

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