全治半年の重症「長かったしつらかった」 離脱中にW杯切符…若手台頭「大歓迎です」

シント=トロイデン谷口彰悟「リハビリ期間よく頑張ったなと言ってあげたい」
ベルギー1部シント=トロイデンVVは6月12日、都内でシーズン報告会を行った。DF谷口彰悟、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ、MF伊藤涼太郎、GK小久保玲央ブライアンの5選手が参加し、スポンサー企業の約300人と交流。アキレス腱断裂から最終戦で復帰した谷口は「今思うと長かったしつらかった」と明かした。
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昨年11月のリーグ戦で左アキレス腱を断裂した谷口。全治5か月から半年との診断に、「長い旅になるなというのは覚悟のうえ」でリハビリに取り組んでいたという。早期復帰を目指しながらも、焦って再発すると「選手生命というか、そういった致命的なところにつながりかねない」と、もどかしい時間が続いた。
「復帰してピッチに立って、もう1回、日の丸つけて戦うとイメージしながら、苦しいトレーニングもありましたけど、なんとか1日1日頑張ってやっていました。今思うと長かったしつらかったですが、コツコツ真面目にやってよかったなと思うので、リハビリ期間よく頑張ったなと言ってあげたいなと思います」
日本代表の主力として北中米ワールドカップ(W杯)アジア予選を戦ったきた谷口だったが、離脱中に本大会出場が決定。埼玉スタジアムに訪れたその瞬間を見届け、「素直に嬉しかったですね。本戦の切符を掴んでほしいなとシンプルに思っていたので、決めてくれたときは本当に嬉しかったです」と語った。
「もちろん自分がそこのピッチに立っていたかった思いはあるので、その気持ちをリハビリにぶつけていたというか、よりモチベーションになりました。あのタイミングで日本で試合があって直接見られて、ワールドカップを決めてくれてというのは、僕にとってはすごくいい刺激になったので、感謝しています」
一方で、その間には川崎フロンターレの後輩でもあるDF高井幸大ら若手のセンターバックが台頭。本大会へのメンバー争いも激化するが、「競争が日本を強くしていくと思っているので、そこは大歓迎です」と受けて立つ。「競争に勝っていけるようにまだまだ頑張っていきたいと思っています」と力を込めた。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)