クラブW杯は「代表以上に難しい」 ロシア大会経験のMFが語る”違い”「リアルな目標で言えば」

原口元気がオンラインで取材対応
浦和レッズのMF原口元気が現地時間6月12日、米国で開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)の事前合宿地からオンラインで取材対応した。17日の初戦で激突するアルゼンチンの強豪リーベルプレート戦に向け「ポイントは相手の嫌がることをし続けること」と話す。
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浦和は6月1日にJ1の横浜FC戦を戦い、オフを挟んで5日に米国入りした。10日を超える事前合宿を米国で行うことになったが、原口は時差調整について「ヨーロッパに行ったり来たりするよりハードだと感じました。16時間差があるので、自分は慣れていてすぐに適応すると思っていたけど、意外に3、4日とかかってしまった」として、現地の芝や大会公式ボールの感触の違いなども含め「浦和が早く入ったのは賢明な判断だったなと感じました」と話している。
原口は2018年ロシアW杯に日本代表として出場した経験がある。当時はグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出。強豪ベルギーをあと一歩のところまで追い詰め、その試合ではゴールも決めた。
そうした代表チームとクラブチームでのW杯の違いについて「1つ思っているのは、代表でW杯を戦う以上に難しいと思います。統計的に見ても、今までのクラブW杯でも多くの決勝が欧州と南米ですし、他の大陸のクラブが番狂わせを起こすことは少ないと感じます。W杯以上にサプライズが難しいと感じるので、それ以上のより良い準備が必要になると思います」として「リアルな目標で言えば、難しいグループリーグを突破すること。個人的には1点取ることが大きな目標かなと思います」と話した。
その中で重要度の高いのは初戦になってくる。原口によれば、マチェイ・スコルジャ監督も初戦に対して強いフォーカスをしているとのこと。なかなか経験の少ない南米勢との対戦について、原口は「自信を持っていくと言うのは簡単ですけど、自分たちが思った以上の強度や技術があった時に、最初の時間帯で驚かないことが大事だと思います。そこを1回しのぎ切れば緩やかなフェーズが来ると思うので、そこが肝になるかなと思います」と話す。
そして「7:3くらいで攻撃を考えているクラブなのかなと。全体的に個々のレベルが非常に高いですし、最終ラインとGKがアルゼンチン代表だし、17歳のスーパータレント(FWフランコ・マスタントゥオーノ)もいる。個々のタレントがいて攻撃的にやってくるので、守り切るのが困難な相手だと思いますけど、守備ではスキを与えるチームだと思うので、いつも通りしっかり守って、僕らのやるべきことをやって、スキを突いていければチャンスはある」として、「ポイントは相手の嫌がることをし続けることになると思います」と見据えた。
ほかにも欧州チャンピオンズリーグ(CL)で準優勝のインテル(イタリア)とモンテレイ(メキシコ)も入った厳しいグループだけに、16強入りへ向け最初にして最大のハードルが初戦だろう。18年ロシアW杯でのゴールを踏まえ「この大会で新しいインパクトになるようなゴールを決めたい気持ちはあります」と話す原口が、大舞台での強さを見せつける姿が期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)