J3奈良クラブ、中田一三監督と契約解除 「頭部が選手の身体に当たる」不適切行為のため

中田監督「どれだけ後悔しても、過ぎた行動を取り戻すことはできません」
J3の奈良クラブは6月12日、中田一三監督との契約解除を発表した。クラブはリリースのなかで、「トレーニング中の不適切行為のため指揮から離れていた中田一三監督と本件につき協議を行った結果、本人及びクラブ双方合意の下、当事者間の契約を解除しましたのでお知らせいたします」と説明した。また、後任として小田切道治氏が監督に就任することも併せて発表した。
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奈良クラブによると、6月6日のトレーニング中、チーム内での指導に関するやり取りの中で、中田一三監督と選手との間に言葉の行き違いが生じ、選手が具体的な改善点の説明を強い口調で求めたところ双方の意見が強くぶつかる場面が発生。周囲の選手およびスタッフの仲介により、場は一度収まるが、その後再び監督と選手が接触する中で、監督の頭部が選手の身体に当たる行為を確認したという。
選手に負傷はなかったが、クラブは即日Jリーグに報告し公表。その後、クラブ内にて選手・スタッフ全員への個別ヒアリングを実施し、過去にも時に強い言葉や表現により監督・選手・スタッフ間ですれ違いが生じた事例があったことを確認。これらはすべて当事者間の話し合いにより解決を図ってきたとしたが、今回の事象を重く受け止め、6月9日に中田監督が選手・スタッフへ今回の不適切行為について謝罪を行い、また本人から契約解除の申し入れがあり双方合意の下、契約解除に至ったとした。
○中田監督コメント
「このたび、私の行動によりクラブ関係者の皆様、選手・スタッフ、そして日頃から支えてくださっているサポーター・パートナーの皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます。
今回の事象は、いかなる理由があろうとも決して許されるものではなく、監督として、また社会人としての自覚と責任を著しく欠いた行動であったと、重く受け止めております。
私は今、自身の未熟さと真摯に向き合い、深い反省の中におります。感情のコントロール、伝え方や関わり方の未熟さは、これまでも周囲から指摘を受けてきた課題でありながら、改善が十分でなかったことが、今回の結果を招いたと痛感しています。
どれだけ後悔しても、過ぎた行動を取り戻すことはできません。ただただ、関係するすべての皆様に心から謝罪をお伝えしたく、この場を借りて申し上げます。
今後、指導者として、また一人の人間として、自らを律し、同じ過ちを二度と起こさぬよう、自身の根本改善に徹底して取り組むことを、ここに誓います。
このたびは、本当に申し訳ございませんでした」
(FOOTBALL ZONE編集部)