崖っぷちサウジが6万人スタジアム無料開放 日本16年ぶり敗戦の余波…“奇跡”に賭けた大胆決断

W杯自動出場権の2位以内を懸けた大一番、サウジがホーム最終戦で目指す大勝
2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選は、いよいよ大詰めを迎えている。すでにグループCを首位で突破し、本大会出場を決めている日本代表に対し、同組3位のサウジアラビア代表は、6月10日に行われる2位オーストラリア代表とのホーム最終戦で、W杯自動出場権の2位以内を懸けた大一番に臨む。
6月5日に行われたW杯予選でオーストラリアが日本から16年ぶりの勝利を挙げたことにより、サウジアラビアは崖っぷちの状況に追い込まれている。現在、2位オーストラリアとは勝ち点で「3」、得失点で「8」もの開きがあり、逆転での2位浮上には「5点差以上での勝利」が条件となる厳しい状況だ。
そんななか、現地メディア「Arriyadiyah」は「サウジアラビアサッカー協会はオーストラリア代表との試合にて、スタンドをファンに無料開放することを決めた。試合はジェッダのアリンマ・スタジアム(スタジアムの新名称。施設全体はキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティ)で行われ、6万人以上を収容できる」と報道。サウジアラビアは大一番に向けて、ホームスタジアムのスタンドを“無料開放”する決断をした。満員のスタジアムで後押しを受け、起死回生の勝利を目指す狙いのようだ。
サウジアラビアサッカー協会は、「これまでの応援への感謝を示すため」と説明。前回対戦では0-0のスコアレスドローに終わっている両国の対戦。崖っぷちに立たされたサウジアラビアは、地元ファンの声援を背に奇跡を起こすことができるのか。10日の決戦に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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