競争激しい位置も 新戦力加入の森保ジャパン、一新された“ポジション構図”を考察

フレッシュな顔ぶれの森保ジャパン、それぞれのポジションを整理
日本代表は6月7日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選インドネシア戦に向けて大阪府堺市内で約2100人のファン・サポーターが見守る中、練習を再開させた。5日のオーストラリア戦(0-1)では予選で初黒星を喫した森保ジャパン。今シリーズは初招集7人、3月シリーズから14人を入れ替えたフレッシュなメンバーで臨む中、オーストラリア・パース、大阪での練習や試合から“ポジション構図”を考察する。
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■GK&DF
最終ラインは町田浩樹と渡辺剛が負傷で離脱して手薄に。瀬古歩夢、高井幸大に加えて、オーストラリア戦でデビューした関根大輝も3バックの一角を担う。鈴木淳之介を加えた4人で支える。GKは最終予選のメンバーと変わらず、鈴木彩艶、大迫敬介、谷晃生の3人だ。
■ボランチ
主力の遠藤航キャプテンを筆頭に、藤田譲瑠チマ、佐野海舟のまだ経験が浅い2人、初招集の熊坂光希は普段のポジションと変わらない。オーストラリア戦で途中から位置を変えた鎌田大地も森保監督の中で常にボランチはオプションとして考えられている。練習を見る限り、海舟の弟・航大も入ることがありそうだ。
■右ウイングバック
オーストラリア戦の先発・平河悠、ファジアーノ岡山で主戦場とする18歳佐藤龍之介はこの位置。所属のポーランド1部レギア・ワルシャワで2列目やトップ下などアタッカーを担って今季14ゴール14アシストを挙げた森下も練習でウイングバックが主なポジションだった。元々名古屋グランパス時代は右サイドバックだったが、ワルシャワでより攻撃的なセンスを磨き上げ、森保ジャパンでライバルとなる堂安律や伊東純也らを追うウイングバックとして成長を遂げたと言えるだろう。
■左ウイングバック
最終予選の常連・中村敬斗は変わらず。オーストラリア戦の先発、俵積田晃太、三戸舜介、長友佑都も同じくここが主戦場。三笘薫が招集見送りとなった中で今回では最も競争が激しいポジションの1つだ。ただ、練習では両ウイングバックで長友と森下を除いてシャドーでもプレーしている。内と外、柔軟に対応するのは森保ジャパンに必要な要素と言える、
■シャドー
ウイングバック勢を除いて、久保建英、鎌田大地、鈴木唯人、佐野航大が入る。航大はNECナイメヘンでも複数ポジションを与えられているが、本人は「真ん中の上の方でやりたい」と意欲。主力組の時と同じように組み合わせ次第でさまざまな攻撃パターンが作れる。
■1トップ
このポジションは整理されていて町野修斗、大橋祐紀、細谷真大。上田綺世、小川航基らに続く存在としてアピールに期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)