13戦10発FWを引き抜き「これはびっくり」 電撃移籍にファン驚き「えぐい補強」

仙台に移籍した小林心(写真は2023年撮影)【写真:産経新聞社】
仙台に移籍した小林心(写真は2023年撮影)【写真:産経新聞社】

仙台が高知FW小林心を獲得

 J2リーグのベガルタ仙台は、J3リーグの高知ユナイテッドSCからFW小林心が完全移籍で加入することを発表した。仙台がクラブの公式HPで発表している。

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 小林は2000年9月生まれの24歳で北越高から流通経済大に進み、2023年に当時JFLだった高知に加入していた。高知ではJ3リーグ戦で13試合に出場して10得点を記録し、16位という順位のチームに在籍しながらも、J3の得点ランキングでトップに立っていた。

 小林は高知の公式HPを通じて、移籍を決断することに悩んだことを明かし、「他チームからオファーの話がくるまでは、このチームで全力で戦い、みんなと一緒にJ2の舞台に上がろうと、強く心に思い努力してきました。大学4年の時に、Jのどこのチームからも声がかからず悩んでいましたが、高知ユナイテッドから誘っていただきました。大学の方からは、JFLは環境も厳しくプロになるのは難しいと言われましたが、もう一度自分の力を試したくて、高知に行く事を決断しました」と、高知に加入した際の理由を説明した。

 そして、「入団1年目、最初は思うように試合に絡めず悶々とした日々を過ごしていましたが、天皇杯のガンバ戦のゴールをきっかけに、自分の中でなにかを掴みました。2年目には開幕戦からのスタートダッシュに成功しリーグ戦の首位に立ちましたが、後半戦の急失速でメンタル的にもキツい日々を送りました。しかしそこで諦めず、みんなで踏ん張って史上初のJ3の入れ替え戦を勝ち抜き、高知に初のJクラブを誕生させ、自分もプロサッカー選手になる事ができました」と、これまでのキャリアを振り返った。

 2023年はJFLで24試合7得点、24年もJFLで29試合8得点という数字だった小林だが、今季は13試合で10得点とゴールラッシュを見せている。それでも「濃密な時間を過ごした高知を去るという決断はかなり難しかったですが、サッカー選手として過ごせる時間を考えた時、やはりこのタイミングで新しい環境でチャレンジして、もう一段階自分を成長させなければならない、という考えに至りました」と、移籍を決断した理由を説明している。

 4月度のJ3月間MVPに輝いた小林は、8日の奈良戦で受賞記念セレモニーに出席してから、仙台へ移ることになるという。

 仙台の公式X(旧ツイッター)では「数え切れない恩と思い出との葛藤の末の移籍。こんなの応援しないわけないでしょう」「きたー!」「えぐい補強」「これはびっくり」「得点力不足の仙台にとって、いい補強」「愛され期待されている選手がきてくれたこと、本当にうれしく思います」「今必要な選手だー!」「熾烈なポジション争いをしてもらってお互いレベルアップしてください!」と、歓迎する言葉がファンから寄せられている。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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