元日本代表DFの古巣復帰決め手「気持ちが伝わった」 欧州から帰還→オフなしも「準備できてる」

FC東京への復帰が決まった室屋成【写真:徳原隆元】
FC東京への復帰が決まった室屋成【写真:徳原隆元】

室屋成が広島戦の試合前に取材対応を実施

 FC東京への復帰となる完全移籍が発表された元日本代表DF室屋成が、5月25日のサンフレッチェ広島戦の試合前に取材対応を実施。最短で6月14日からの出場となる室屋は、年明け早々からFC東京から復帰への声が掛かっていたことを明かして「気持ちが伝わった」と話した。

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 室屋は2016年に明治大学からFC東京へ加入。19年にJリーグのベストイレブンに選出されるなど活躍を見せ、20年夏にドイツ2部ハノーファーへ移籍していた。日本代表では16試合に出場している。その室屋についてFC東京は5月23日に完全移籍での加入を発表していた。

 約5年のドイツ生活について「フットボールカルチャーやサポーターの熱量をピッチで感じた時に、感動した。日本もそうなっていければいいと思う」と話す室屋は復帰にあたり、「ドイツに移籍した後も強化部の方と連絡を取り合い、常に気にかけてくれていた。個人的にも東京に帰れたらと思っていたけど、ハノーファーまで来てチームに欲しいと言ってくれた。その熱量と気持ちが伝わって、僕も戻って力になりたいと思った」と話す。そして、今年に入ってから早い時期に具体的な話があったとしている。

 ドイツでもFC東京の試合をチェックしていたという室屋は、松橋力蔵監督が就任しての今季を踏まえたうえで「下からしっかりつなぐ意識がある。それだけじゃ足りないと思うし、攻撃のクオリティーは加えられると思う。3バックなのでウイングバックでのプレーになると思うけど、高い位置での起点になりたい」と話した。

 例年であれば7月の登録ウインドーが開くのを待たなくてはならないが、今季は浦和レッズがクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場するため国際サッカー連盟(FIFA)による特例措置として、日本の全クラブに6月1日から10日に特別登録ウインドーが開く。FC東京のスタッフによると室屋はこの制度を利用して登録が行われ、最短で6月14日のJ1第20節セレッソ大阪戦から出場する環境が整う見込みだとした。

 欧州でのシーズンを終えた直後の合流になるが、「休みはないけど準備はできている。Jリーグのスタイルや食事、ボールも違うのでケガをしないことに気をつけたい」と話す室屋だが、「そんなに時間は掛からないと思う」との見通しもコメントした。

 FC東京は広島戦前の時点で勝ち点19の17位と、降格圏の直上で苦戦している。日本代表経験も持つ実力者の復帰は、後半戦の反攻を期する材料になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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