日本人DFの名門移籍が難航か「交渉は難しい」 高額な移籍金がネックと現地報道「躊躇させている」

ヘントDF渡辺剛のフェイエノールト移籍が難航
オランダ1部フェイエノールトへの移籍に近づいていたとされる日本代表DF渡辺剛だが、一転して移籍交渉が難航していることが報じられている。複数の現地メディアが、ベルギー1部ヘントで守備の要として活躍する日本人DFの補強にストップがかかった理由を報じている。
今シーズンの渡辺はヘントでリーグ戦27試合2得点2アシストを記録し、プレーオフにも7試合に出場した。さらにUEFAカンファレンスリーグ(ECL)でも8試合1得点と、欧州の舞台でも戦えることを示している。
ヘントと2027年まで契約を残している渡辺だが、最終ラインの選手入れ替えに動くとされるフェイエノールトの補強対象の一人になっており、移籍が間近だと伝えられていた。しかし、ベルギーメディア「WALFOOT」は、「ヘントは渡辺剛の高額な売却を目指しているが、要求価格がフェイエノールトを躊躇させているようだ。交渉が迅速に進まなければ、彼らの補強に影響が出てくる。渡辺は現チームで最も価値の高い選手であり、彼の移籍はクラブを財政面で向上させ、将来的な移籍に必要な資金も得られる」と、補強を目指すヘントが渡辺の移籍で資金を得る必要性を伝えている。
さらに「渡辺はほぼ完璧なシーズンを送り、信頼できる経験豊富なDFを求めるクラブの注目を集めている。フェイエノールトは徐々に関心が下がることを期待している。今後の数週間はクラブにとって極めて重要な時期になる。渡辺の移籍が成立しなければ、遺跡戦略が崩壊して来季に向けた補強が大きく制限される」と、伝えた。
海外メディア「ONE FOOTBALL」も、渡辺の去就について「ヘントとの交渉は難しいものになっている。ベルギーのクラブは高額な日本人DFの移籍金として要求しているが、フェイエノールトは年齢的に大きな投資をすることに消極的だ。ヘントの要求は大きすぎる」と、現状では移籍の進展が難しい見込みを報じている。
現在の移籍専門メディア「Transfermarkt」では、900万ユーロ(約15億円)の市場価値がつけられている渡辺だが、日本代表FW上田綺世のいるフェイエノールトへの移籍は実現するだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)