C大阪FW北野颯太へ…ザルツブルクからオファーは「事実」 クラブ関係者が言及「交渉中です」

C大阪FW北野颯太の去就に野口裕司氏が言及
セレッソ大阪の野口裕司チーム統括部部長代行が5月15日、FW北野颯太にオーストリア1部ザルツブルクから獲得の正式オファーが届いていると明らかにした。野口氏はこの日の練習後に取材に応じ、オファーは「事実」とした上でクラブ間交渉中であると明かした。
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C大阪の下部組織出身である20歳の北野は、2022年にトップ昇格。17歳6か月17日でクラブ史上公式戦での最年少得点を記録した。年代別代表の常連で2023年のU-20ワールドカップ(W杯)に出場。今季はさらにエースとしての存在感が増して、開幕戦の大阪ダービーでは2得点と、豊富な運動量と多彩な攻撃センスから繰り出す得点能力に大きな注目が集まっていた。
野口氏は「オファーは事実」と認めた上で「負傷者が多いので難しい。(時期としても)なるべく伸ばしたいので交渉中です。スタンスとしては(これまで)選手を後押ししてきたけど今回は怪我人が多い」とクラブ間で時期も含めて話し合っていると明かした。
ザルツブルクはかつて先輩の日本代表MF南野拓実が初めて海外移籍したクラブで、オーストリアの強豪。来月のクラブW杯にも出場する。南野もUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での活躍からイングランド1部プレミアリーグへの移籍を実現させたように、世界的な関心度が高いクラブで、ステップアップの可能性も秘めている。
ザルツブルクは早期の獲得を目指しているが、クラブは本人に「エージェントを通じて残って欲しいと伝えている」ようだ。
日本代表への招集歴はないが、来年開催される北中米W杯メンバーに滑り込むためには欧州での即活躍は必須だろう。この日の公開練習は5月ラストということもあり、700人という大勢のサポーターが駆けつけた。20歳が下す決断に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)