21歳アタッカーが「12億円の出費を決める一撃」 ユナイテッドはモナコに複雑なボーナス支払い

モナコならユナイテッド移籍のマルシアル、付帯条項でボーナスが発生

 マンチェスター・ユナイテッド所属でフランス代表招集歴も持つ21歳アタッカーのアンソニー・マルシアルは、現地時間23日の第34節敵地バーンリー戦で先制ゴールを決めたが、これがユナイテッドにとって高額の出費をもたらす一撃になったという。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。

 

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 マルシアルは昨季に3600万ポンド(約50億円)でフランスのモナコからユナイテッドへ移籍したが、そこにはさらにボーナスが発生する付帯条項が付けられていた。それは移籍から4シーズンの間に25ゴールを決めたら、840万ポンド(約12億円)を支払うこと。

 バーンリー戦のゴールは今季の公式戦での8ゴール目になったが、昨季は通算17ゴールだったため、これによりボーナスの支払い条件を達成することになった。また、マルシアルが4シーズンの間にフランス代表25キャップ達成(現在15キャップ)した場合と、2019年6月までのバロンドール受賞でもボーナスが支払われるという。

 ユナイテッドにとってはマルシアルのゴールはチームの勝利に必要だったものだが、「約12億円の出費を決める一撃」という複雑な響きを内包することになった。同時に、当時のルイス・ファン・ハール監督時代に景気良く大補強を繰り返していた時期に、付帯ボーナスの条件を交渉で取り付けて若手期待の才能を手放したモナコは、今季はUEFAチャンピオンズリーグで準決勝に進出している。

 また、ユナイテッドがマルシアルを5000万ポンド(約70億円)以上で放出した場合は、モナコに移籍金の一部がボーナスで支払われるという条項も付いているとされ、したたかな商売上手の面を見せていると言えそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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