森保監督が受け取った川崎イレブンの「発信」 V逸後の“言葉”に注目「日本全体で協力」

日本代表の森保一監督【写真:徳原隆元】
日本代表の森保一監督【写真:徳原隆元】

川崎フロンターレはACLE決勝で敗れて惜しくも準優勝に終わった

 森保一監督が5月6日、J1リーグ第15節ヴィッセル神戸対セレッソ大阪を視察した。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の優勝を逃した川崎フロンターレの戦いぶりを称賛。アジア王者は逃したが、「Jリーグと日本のサッカーがアジアでより確実に勝つために、世界で勝つためにというところを表現してくれた」と評価した。

 5月3日に行われたACLE決勝。川崎は地元サウジアラビアの強豪アル・アハリに0-2で敗れて、初優勝まであと1歩届かなかった。それでも森保監督は「ACLの決勝の素晴らしい舞台で力を示してくれた。皆さんのこれまでの努力のたまものだなということで素晴らしい。戦いにおいてもフロンターレのコンセプトもあると思いますし、日本人の良さである組織的に戦うというところと個の部分ではアジアのトップの舞台、世界の舞台で戦えるというところを見せてくれた」と、アジアでの戦いの中でJクラブとしてポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するFWアル・ナスルなどを倒し、プライドを示した川崎の強さを称えた。

 惜しくも決勝では敗れたが、試合後に選手や監督、スタッフなどのコメントに注目したという。「高いレベルで戦った組織力では勝てる、でも個はもっと上げていかないといけないというところ。川崎の選手が発信してくれたことを日本全体で協力しながら、日本のレベルアップにつなげていけるようにやっていきたい」と、日本代表にも落とし込んでいく。

 6月には北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、7月には国内組が中心となって臨むE-1選手権を控える。まだE-1選手権の選考にも頭を悩ませており「経験値の浅い選手に代表の舞台で戦ってもらって、また成長してもらうことでJリーグや日本のサッカーを引っ張っていってもらう。世界に羽ばたいってもらうということはできるのかなと思っています」と、若手の招集も視野に入れた。日本サッカーがアジアでも世界でも勝ちを重ねるために、得た“収穫”を生かしていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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