同僚が顔見合わせ「えぇ!?」「そんなんあんの!?」 大型助っ人FW、強烈“左足”弾に衝撃

G大阪のデニス・ヒュメット【写真:柳瀬心祐】
G大阪のデニス・ヒュメット【写真:柳瀬心祐】

先発起用に応えたヒュメットが開始2分で電光石火の先制点

 ガンバ大阪は5月3日、J1リーグ第14節湘南ベルマーレ戦で4-0の完勝を収めた。前半だけで4得点。前節J初ゴールを決めたFWデニス・ヒュメットが開始2分で電光石火の先制弾を奪った。“左足”の一撃にチームメイトも衝撃。センターバックコンビは「えぇ!?」と顔を見合わせ、FW宇佐美貴史は「今後出ることはないんじゃ(笑)」と驚いた。

 大型助っ人の覚醒だ。身長189センチのヒュメットが2試合連続ゴールを決めた。試合開始わずか2分、中盤でボールを受けたヒュメットはドリブルで持ち込みペナルティーエリア外で左足を一閃。強烈なシュートが突き刺さり先制に成功した。

 前節の京都サンガF.C.戦(2-1)で1ゴール1アシストの活躍を遂げて、2戦連発。得意な右足ではなく、精度の高い左足を振り抜いた。これにはチームメイトも驚きで、宇佐美は「今後出ることはないんじゃ(笑)。それぐらい(練習で)見たことない」と冗談まじりに話し、DF福岡将太も「シン(中谷)と顔を見合わせて『えぇ!?』『そんなんあんの!?』と。でもこれがデニスが持っている本来の力だと思う」と衝撃を受けたことを明かした。

 練習では右足に磨きをかけていた。ブルース・リーの名言「1万通りの蹴りを1度だけ練習した者は怖くない。私が恐れるのは、1つの蹴りを1万回練習した者」を座右の銘として「右足をしっかりやってきた。だから(練習で)左はあんまり打たないんです」という。「前にスペースがあって運んだ時点で相手が右をケアしているのは感じた。左が空いていたと言うことで、選んだ選択肢が左足だった」。キックオフ直後に飛び出した新たな武器だ。

 チームはこれで2連勝。J1での前半だけで4得点は2004年10月の大阪ダービー・セレッソ大阪戦(7-1)以来、実に21年ぶりだった。自信をもたらした勝ち点3。この勝利にG大阪もヒュメットも乗っていけるはずだ。

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