元J助っ人「常に心にあり続ける」 現役引退で日本時代を回顧「キャリアの素晴らしい時間」

かつてC大阪などでプレーしたリカルド・サントス【写真:産経新聞社】
かつてC大阪などでプレーしたリカルド・サントス【写真:産経新聞社】

C大阪や岡山でプレーしたリカルド・サントスが現役引退

 かつてセレッソ大阪やファジアーノ岡山に所属していたブラジル人FWリカルド・サントスは、昨シーズンまでタイのウタイターニーFCでプレーしていたが現役引退を決断した。スウェーデンメディア「Fotball Direkt」のインタビューに応じ、日本でプレーしていた当時のことを振り返っている。

 2016年から17年までC大阪でプレーし、2018シーズンは岡山でプレーしたリカルド・サントス。Jリーグでは56試合に出場して5得点を記録している。日本を離れてからは、タイで3つのクラブを渡り歩き、2022-23シーズンにはタイ2部リーグで28得点を挙げてリーグ得点王、リーグMVPにも輝いた。

 スウェーデンで名をあげ、スウェーデン人の妻を持つリカルド・サントスは、「すべてが誇らしい。サッカーの終わりは誰にでも来る。今回、私にもその順番が来た」と現役引退について語った。そして、引退を発表したあと、7年も前に離れた日本からも反響があったことを喜び、日本とのつながりについても語っている。

「彼らは多くのメッセージを送ってくれました。セレッソ大阪はプレシーズンの時にタイに来るんです。その時、私も必ずホテルなどにチームを訪ねて全員に挨拶をしていました。とても良い時間でした。そこでも歴史を作れましたし、私のことを覚えていてくれるのは素晴らしいことです。あの時に優勝してから、彼らはタイトルを獲れていません。2回か3回、決勝まで勝ち進んで優勝したらお祝いのメッセージを送ってほしいと言ってもらっているんですけどね。私のキャリアのなかでも素晴らしい時間でしたし、常に私の心のなかにあり続けるチームです」

 タイでも英雄となり、引退を発表したあとには練習場に人々が押しかけて引退を撤回するように求めたという。スウェーデン、日本、タイで愛されたブラジル人は「携帯電話も狂っていたよ。みんながメッセージをくれたからね」と語っており、充実したキャリアを送れたことを実感しているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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