森保監督がJリーグに要求「ビッグクラブができてほしい」 混戦模様は「世界的に見ると特別」

名古屋対柏戦を視察
日本代表の森保一監督が4月29日、豊田スタジアムで行われたJ1リーグ第13節・名古屋グランパス対柏レイソル戦を視察した。試合後の取材に応じ、「ビッグクラブができてほしいなとは思います」と国内のJリーグに求めることについて語った。
森保監督は20日のJ1リーグ第11節・横浜FC対ガンバ大阪を視察した際、「私が言えるところではないとは思いますが」と前置きし、「チャンピオンズリーグに出たり、国内のリーグでより優勝を争えるようなチームにいてくれることが、レベルアップにつながる。それが日本代表にも還元してもらえることになると思いますので、より高みを目指してチャレンジしてほしいなと思います」と欧州で活躍する日本人へ向けてメッセージを残していた。
そして名古屋対柏戦を視察後、Jリーグや国内選手に求めることについて「どこが勝ってもおかしくないと思いますし、今日の試合も結果的に上位チームの柏が勝ったということは言えるかもしれないですけど、内容的には拮抗していますし、三連敗しても首位に立てるリーグ。そういった意味では、国内の選手にどう言ったらいいのか、でもビッグクラブができてほしいなとは思います」と明かした。
さらに「どのクラブにも頑張っていただきたいとは思いますけど、予算規模が大きいチームにはビッグクラブとして結果も出していただいて、その中で中位、下位と予算で言うとそう分けられるチームが挑んでいくっていうリーグになってもいいかなとは思います。選手もよりビッグクラブにいき、タイトルをより可能性高く狙えるようなチームに行って、報酬も上がったり、知名度も上がったり、いろんなステータスも上がるっていうことがあってもいいかなと思います」と森保監督の理想について言及している。
それでも最後には「ちょっとこれも話変わりますけど、Jリーグの本当にいいところは、J1だと1位から20位までどこが勝ってもおかしくないという世界的に見ると特別なことが起こってる面白いJリーグかなと思ってます。言い方を変えると不思議なJリーグかなと。日本人文化というかメンタリティーが反映されてるところがあるかなと思うんですけど、いずれにしても、海外の選手と同様によりステップアップを感じさせるような、そういうチームでも成長してほしいと思いますし、もし移籍があるとしたら、移籍でもそういうところを見せてほしいなと思います」と締めくくった。7月には韓国でE-1選手権が行われるが、そこからワールドカップの本大会メンバーへと滑り込む選手が出てくるのか見ものだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)