「5万枚超えは確実」16年以来の5連勝へ…浦和が取り戻した“空気”「近づいていると思う」

公開練習を実施した浦和【写真:轡田哲朗】
公開練習を実施した浦和【写真:轡田哲朗】

29日の公開練習には約450人のサポーターが集結した

 浦和レッズは4月29日に公開トレーニングを実施した。祝日ということもあり、好調なチームの姿を見に約450人のファン・サポーターが集結。2016年以来のリーグ5連勝が懸かる5月3日の東京ヴェルディ戦はホームで行われ、5万枚以上のチケット発券が見込まれている。

 浦和は4月13日のFC町田ゼルビア戦からリーグ戦を4連勝している。連戦ということもあり公開練習の機会もなかったが、この日は午前10時開始のトレーニングのために、見学用スタンドに入りきらないほどの約450人のファン・サポーターが駆けつけた。ゲーム形式でシュートが決まった場面など歓声があがり拍手が送られていた。

 25日に行われたサンフレッチェ広島戦で約60メートルの高速ドリブルからMF金子拓郎の決勝ゴールをアシストしたMFマテウス・サヴィオは、「今年は本当に(各チームの)差がない。4連勝は大事なこと。リーグ戦のスタートは良くなかったけど、波に乗ってきた。ただし、全てが完璧というわけではない。地に足を着けて、バランスが大切だ」と話す。

 そして、ファン・サポーターの姿を見て「これだけ多くの方に来てもらえて、後押しと応援を感じる。こうやって選手が頑張っている姿を練習で見せられるのは大切なこと」と話した。

 浦和のリーグ5連勝以上は、16年秋の6連勝までさかのぼり、2ステージ制だった当時の第2ステージ優勝を決めた時期のものだ。この時もプレーしていたGK西川周作は「みんなの雰囲気を見れば、周りではなく自分たちがきちんとやろうという話をしている。当時を振り返っても、相手や状況がどうあっても自分たちが勝つんだという雰囲気があり、それに近づいていると思う。残留争いをするような時期は、他のチームの結果が気になるもの。自然と、そういうことを考えなくなるものだと思う」と話し、勝つチームの持つ空気を取り戻しつつある実感を語った。

 その5連勝に挑む東京V戦は、ゴールデンウィークに合わせ「GoGoREDS!デー」というキャンペーンを実施。小中高生の指定席はビジターをのぞき全席550円になる。その効果もあって、すでにチケット発券枚数は約4万8000枚となり、浦和スタッフは「5万枚超えは確実」としている。Jリーグ開幕当時から戦うオリジナル10同士の一戦は、大観衆の埼玉スタジアムでのものになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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