「Jでも聞いたことがあるのでは?」 日本でお馴染みチャント、伊名門の“本家”に脚光「浦和だ!」

ナポリのチャントがSNSで話題に【写真:ロイター】
ナポリのチャントがSNSで話題に【写真:ロイター】

ナポリのチャントに脚光

 イタリア1部セリエAの名門ナポリは、サポーターの熱量が大きいことでも知られる。そのクラブは公式Xで、Jリーグのさまざまなクラブのサポーターが使用しているチャントの“本家”を投稿した。

 イタリア南部の都市ナポリに本拠地を構えるクラブは、1980年代後半からは元アルゼンチン代表のレジェンド、故ディエゴ・マラドーナ氏を中心にしたチームでリーグ屈指の強豪として君臨。1986-87シーズンに初優勝すると、89-90シーズンにはマラドーナを中心に、後に柏レイソルでプレーする当時のブラジル代表FWカレカや、後にイタリア代表やイングランド・プレミアリーグのチェルシーで活躍する正確無比なフリーキックで小さな巨人と称されたFWジャンフランコ・ゾラらのメンバーで2回目の優勝を果たした。

 しかし、その後はマラドーナ氏のドーピング違反を皮切りにクラブ財政の悪化などで一時はセリエC(3部相当)まで転落。それでも、街中にはマラドーナ氏の壁画が残され、ユニフォームとともに髪の毛が飾られている喫茶店まであるのがナポリ。本拠地はスタディオ・サン・パオロという名称だったが、20年にマラドーナ氏が亡くなったことを受け「スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」と改称された。

 そのスタジアムを埋め尽くす圧倒的なサポーターの熱量でも知られるナポリの日本語版公式Xが「この応援Jリーグでも聞いたことがあるのでは?」と綴り投稿した動画が「サロ・コン・テ」というチャント。イタリア語で「君と共にある」という意味のタイトルを持つチャントは、軽快なリズムだがナポリのサポーターが再びリーグチャンピオンに返り咲く夢を心の中に持ち続けているという強い思いが歌詞にも秘められている。そして、2010年代に入りようやく復活したナポリは22-23シーズンに悲願となっていたリーグ王者奪還を果たした。

 ヨーロッパではフランスの強豪パリ・サンジェルマンのサポーターなども使用するチャントは、Jリーグでは浦和レッズのサポーターなどが使う。ファンからは「浦和だ!」「サロコンテ!」「福岡でも聞く」「元祖かっこいいな」とコメントが寄せられた。南イタリア発の熱い思いの込められたチャントは、日本にも広まっている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング